こんにちは。中小企業のブランドづくりを支援するBFIブログ編集部です。
近所に昔ながらの小さな酒屋があります。お世辞にもオシャレとは言い難く、薄暗いので遠目から見るとお店がやっているのかどうかも分かりません。
そんな酒屋が近所の小学生から愛されています。
遠足の時期になると店内には入りきれないほどの子どもたちが集まります。
そう、お酒を売る傍ら、駄菓子を売っているのです。
子どもたちは「安くて、たくさん買えるから、この店で買いたい」と口々に言います。
たしかに1つ1つの単価は30円ぐらいまでの商品がほとんどではありますが、大人の私から見ると、よっぽどスーパーで袋入りのキャンディーを買った方が安いと感じます。
この感じ方の違いを読み解くカギが安田のツイートにありました。
何を売るのか。それはつまり、自分の価値は何なのか、ということです。これは、誰に売るか、とセットで考えなくてはなりません。私は、誰にとっての、どういう価値をもたらすのか。この質問の答えによって、選ぶべき仕事、仕事のやり方、顧客にすべき人、組むべき相手、などが明確に見えて来るのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) September 5, 2016
要するに「誰に売るか」なのです。
小学生の子どもたちは限られたお金で決まった日に食べる分を購入します。どんなに安くても20粒ほど入った袋入りのキャンディーよりも、その日に食べられるお菓子を種類も豊富に買いたいのでしょう。
そして、帰ってからお父さんお母さんに「あのお店でまたお菓子買ってね」と話すことでしょう。
このお店は酒屋ですから、当然主な顧客は大人です。
お酒と駄菓子、全く別のもののようですが、売り方ひとつで繋がるのですね。
自分は誰にどういう価値を提供できるのか、固定観念に縛られず考えてみると仕事を増やす一つの鍵になるかもしれません。