【17RT】酒屋で駄菓子を売る価値とは

こんにちは。中小企業のブランドづくりを支援するBFIブログ編集部です。

 

近所に昔ながらの小さな酒屋があります。お世辞にもオシャレとは言い難く、薄暗いので遠目から見るとお店がやっているのかどうかも分かりません。

 

そんな酒屋が近所の小学生から愛されています。

遠足の時期になると店内には入りきれないほどの子どもたちが集まります。

 

そう、お酒を売る傍ら、駄菓子を売っているのです。

子どもたちは「安くて、たくさん買えるから、この店で買いたい」と口々に言います。

たしかに1つ1つの単価は30円ぐらいまでの商品がほとんどではありますが、大人の私から見ると、よっぽどスーパーで袋入りのキャンディーを買った方が安いと感じます。

 

この感じ方の違いを読み解くカギが安田のツイートにありました。

 

要するに「誰に売るか」なのです。

 

小学生の子どもたちは限られたお金で決まった日に食べる分を購入します。どんなに安くても20粒ほど入った袋入りのキャンディーよりも、その日に食べられるお菓子を種類も豊富に買いたいのでしょう。

そして、帰ってからお父さんお母さんに「あのお店でまたお菓子買ってね」と話すことでしょう。

 

このお店は酒屋ですから、当然主な顧客は大人です。その大人の認知を獲得するために、フック商材として子どもたちにバラエティ豊かな駄菓子を提供している、という捉え方も出来ますね。地元の大人の方に話を聞くと、子どものときはここで駄菓子を買っていたと話してくださる方もいらっしゃいました。

 

お酒と駄菓子、全く別のもののようですが、売り方ひとつで繋がるのですね。

 

自分は誰にどういう価値を提供できるのか、固定観念に縛られず考えてみると仕事を増やす一つの鍵になるかもしれません。