その37 本音が聞きてえ

コロナ以降のあまり良くない環境変化の影響で、
業務で通販を使うようになりました。
そうしたら、最初はそうでもなかったのですが、
近頃はかなりの頻度で来るようになりました。アンケート。

個人向け商品でアンケートを謳ったものといえば
健康食品などのファーストステップになるわけですが、
企業団体のユーザー向けでそういうことをするわけはなく、
たいていがマジメにタイセツなお客様の声を聞かせてほしい、といったトーンです。
ほとんどはメールですが、電話の場合もありました。

一般に就業中の従業員はこの手の電話を歓迎できませんが、
では電話アンケートの結果が苦言苦情とマイナス評価にまみれるのかといえば
意外に好印象や高評価が大多数なのです。

たしかに、誰しも社会人をやっている時間であれば
感じ悪く思われるかもしれない行動は控えようとするわけで、
あからさまな営業電話であっても罵倒する人などは普通いません。
当たり障りなく最小限の時間でやりすごしたいと思う結果、
口当たりの良い言葉を並べるものなのかもしれません。

しかし、いずれにせよ、それで知ることができる「声」は、
知りたいはずの「本音」とは距離が生まれてしまうでしょう。
本音とは、乗りこんで聞いて教えてもらうものではなく
相手から近寄ってもらい打ち明けてもらうものなのですから。

結論をいってしまうと、
ユーザーの本音を本当に聞きたければ、
レビューなどの「場」を使ってサクラのコメントをまぶし、賑やかせばいいのです。
そこで大事なのは、サクラのコメントは総じて悪い評価に寄らなくては
意味がないということです。
「たくさんの人」が「辛辣なことを言っている」という2つの条件が
良かれ悪しかれ、見た人に自分も本当に思っていることを言いたいという
小さな勇気を与えるのです。

うちはちゃんとした組織でそんなグレーなことができるわけないだろ、
という環境の方であれば、あくまで戯れ言ですのでお忘れください。

あと、電話アンケートの結果が
好印象や高評価が大多数というのもこの場の思いつきです。

 

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

リーマン20年のキャリアを3ヶ月分に集約し、フツーだけど濃度はまあまあすごいエッセンスをご提供するカリキュラム、「グッドゴーイング」を制作中です。

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