コロナ以降のあまり良くない環境変化の影響で、
業務で通販を使うようになりました。
そうしたら、最初はそうでもなかったのですが、
近頃はかなりの頻度で来るようになりました。アンケート。
個人向け商品でアンケートを謳ったものといえば
健康食品などのファーストステップになるわけですが、
企業団体のユーザー向けでそういうことをするわけはなく、
たいていがマジメにタイセツなお客様の声を聞かせてほしい、といったトーンです。
ほとんどはメールですが、電話の場合もありました。
一般に就業中の従業員はこの手の電話を歓迎できませんが、
では電話アンケートの結果が苦言苦情とマイナス評価にまみれるのかといえば
意外に好印象や高評価が大多数なのです。
たしかに、誰しも社会人をやっている時間であれば
感じ悪く思われるかもしれない行動は控えようとするわけで、
あからさまな営業電話であっても罵倒する人などは普通いません。
当たり障りなく最小限の時間でやりすごしたいと思う結果、
口当たりの良い言葉を並べるものなのかもしれません。
しかし、いずれにせよ、それで知ることができる「声」は、
知りたいはずの「本音」とは距離が生まれてしまうでしょう。
本音とは、乗りこんで聞いて教えてもらうものではなく
相手から近寄ってもらい打ち明けてもらうものなのですから。
結論をいってしまうと、
ユーザーの本音を本当に聞きたければ、
レビューなどの「場」を使ってサクラのコメントをまぶし、賑やかせばいいのです。
そこで大事なのは、サクラのコメントは総じて悪い評価に寄らなくては
意味がないということです。
「たくさんの人」が「辛辣なことを言っている」という2つの条件が
良かれ悪しかれ、見た人に自分も本当に思っていることを言いたいという
小さな勇気を与えるのです。
うちはちゃんとした組織でそんなグレーなことができるわけないだろ、
という環境の方であれば、あくまで戯れ言ですのでお忘れください。
あと、電話アンケートの結果が
好印象や高評価が大多数というのもこの場の思いつきです。