第52回 「地域一番店」になる方法

この対談について

住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。

第52回 「地域一番店」になる方法

安田
ランリグさんのお客さんには「地域一番店」、つまり地域ナンバーワンの会社さんが多いんですよね。地域一番店になる社長さんには何か共通点はあるんでしょうか?

渡邉
そうですねぇ。皆さん勉強の意欲が強くて、実践のスピードがとにかく早いですね。あとは目標設定が高い。例えば売上にしても、20億よりも50億、50億よりも100億というように、どんどん上を目指していく。
安田

なるほど。確かに「よせなべ」に出演されていた社長さんもすごく勉強されてましたもんね。ちなみに勉強と言っても様々ですが、皆さんどういう勉強をされてるんですか?


渡邉

セミナーに参加したり、同業他社に視察に行ったり。いずれにせよ自分で直接見に行って、話を聞いて、吸収するんです。

安田
ああ、確かに自ら動く、自ら経験するというのは重要なポイントかもしれませんね。それにしても、同業他社の視察なんてできるんですか? まして、ノウハウなんて教えてくれそうもないですけど。

渡邉
前回の対談で、僕らの業界はエリア拡大がなかなか難しいって話をしましたよね。つまりエリアさえ違えばむしろ仲間なんですよ。お互いに教えてほしいことだらけというか。
安田
ははぁ、なるほど。各地域の一番店同士で、お互いの得意分野を教え合って発展させていくわけですね。

渡邉
そうそう。だから一番店同士の飲み会なんかも結構ありますよ。業界内での情報交換が根付いている、というのも住宅業界の特徴ですね。
安田
なるほど、おもしろいですね。とはいえ、頑張って勉強したり目標を高くしたりしても、どうしても一番店になれない会社もあるわけでしょう? その違いはなんなんでしょうね。

渡邉
うーん、モチベーションの総量が違うというか。要するに「どれだけ続けられるか」ですよね。一番店になろうと思うと、10年も20年も高いモチベーションを持ち続けないといけないので。
安田
なるほど。一時的に意識を高くしたって無駄だということですね。それを長い期間続ける体力と覚悟が必要だと。でも、逆に言えば、モチベーションが折れてしまうのってどういう時なんでしょうね。

渡邉
例えば売上目標を5億にしたとして、それを追い求めているうちは割と頑張れるんですよ。でもいざそれを達成したときに、「よし、次は10億だ!」と頭を切り替えられる人は意外と少ない。「5億であれだけ大変だったのに、10億なんて……」となってしまうというか。
安田
ははぁ、なるほどね。逆に言えば、そこで折れずにチャレンジし続ける社長が一番店になっていくと。とはいえ、新しいチャレンジには失敗もつきものでしょう? 一番店になる皆さんも、過去には失敗もされていたりするんじゃないですか?
渡邉

チャレンジが多い分、細かな失敗はたくさんされてますね。でも、そこが経営センスなのか、やっぱり致命的な失敗はしないですよね。それは、住宅業界のノウハウはある程度確立されている、という事情もあるかもしれません。つまり、事前にしっかり情報収集すれば大きな失敗は避けられるんです。

安田
ほう、なるほど。つまり大きな失敗を避け、かつチャレンジを続けていくことで、一番店への道が開けるということですね。そしていざ一番店になれば、別エリアの一番店さんとの繋がりもできてくる。そう考えると、「一番店グループ」に入れるかどうかが、その後の成長の大きな分かれ目になりそうですね。

渡邉
そう思います。厳密に一番店でなくても、地域で5番目くらいまではそのグループに入っているというか、皆さん情報交換されていると思います。
安田

へぇ、じゃあ地域で5番目くらいまでに入れれば「勝ち組」だと。1番目と5番目ってけっこう差がありそうですけど。


渡邉
住宅業界は会社がすごく多いので、そうでもないですよ。売上で言えば1~2億以下の会社がほとんどなので、3億以上の規模になることがまずはスタートラインなんじゃないかと思います。

 


対談している二人

渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役

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1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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