その110 新しい交通インフラ

当方、東京の中心より少し外れたところにある会社に勤めている
サラリーマンでございますが、
周囲の人々をみるに、会社にはいろんな通勤方法でやってきています。

大抵は電車利用ですが、わたくしのような自転車使用者もおり、
許可がないとだめですが車で来ている人もいます。
車に許可がいるというのは、駐車場の問題があるからです。

たんなる通勤にせよ仕事の現場移動にせよ、
東京の場合は地代の高い都心でなくとも「どこに停めるか」という問題が
先に立つもので、個人的には便利さと同じくらい面倒なものと感じていますが、
大都市でもなければむしろ車は必需品と聞きます。

地方だと大人であれば一人一台といいますし、
アメリカなどでも人口が特に密集している都市の中心以外は近郊でも
仕事や生活のための移動が車で30分、1時間かかるのがあたりまえで、
おのずと自動車が必須になるのだそうです。

微妙なのが、ちょうどわたくしが生活しているような、
東京なのかそうでないのか、いまひとつ線引きしずらいような、
ただただ住宅があるだけのエリアです。
モノを運ぶ必要がなく、身ひとつで移動する目的であれば
公共交通機関を使えば済むものですが、
過剰なほどに交通網が発達しているのは都心の話で、
そういったエリアで任意の方面に移動するのはけっこう難しかったり、
あるいは手段が限られていたりします。

そんな中、この5、10年以内に急速に整備されてきて、
意外にインフラなんじゃないかと思えるのがレンタルサイクルです。

自転車が置かれているスポットをみてみると
かなり綿密に張り巡らされていますし、ルートによっては
渋滞にもまれながら車で行くよりも、所要時間が短いことすらあります。
なにより、設備としてちゃんとしているのは、使われている自転車が
電動アシスト式であることです。
100%自力で漕がなくてはいけなかったら、暖かい季節にスーツで乗るのは
厳しいかもしれませんが、電アシならばそこそこ楽勝です。

徒歩の3倍くらい早く、10倍くらいラクで、
電車のように駅までまず移動しなくてはいけないという制約がなく、
車のように駐車場所にコストを払わなければいけないこともなく、
町を何キロか移動するという目的なら
レンタルサイクルはもっとも効率的に達成できる手段かもしれません。
商用で訪れた先などで
「え?チャリで来たの…?」と言われるのがイヤでなければ、ですが。

しかし唯一、使用してみてわかる弱点が、レンタルサイクルにもありました。

あれ、返すときは空いている置き場を見つけなければならず、
「貸せる自転車はいっぱいあるけど返せる場所がない」ことが
そこそこあるんですよね。
まあ事前に予約できるんだから、しとけってことですが……

 

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

リーマン20年のキャリアを3ヶ月分に集約し、フツーだけど濃度はまあまあすごいエッセンスをご提供するカリキュラム、「グッドゴーイング」を制作中です。

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