このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/顔採用の現在
「リーディングカンパニーや政府機関」が抱える課題を解決し、持続的な発展に貢献していくことを「ミッション」とし、「時代の新しい潮流」を生み出していく。
そんな高い志を持った「次世代のリーダーたち」を「採用ターゲット」としている某コンサルファームさん。
そちらの受付さんが、「美人すぎる!可愛すぎる!タレント級揃い!」と就活生やファームへの転職を考える方々に話題です。
「大手企業の採用事情」に明るい先輩に聞いたところ、同社の受付さんは「タレント事務所」に所属する派遣バイトの方がほとんどなのだとか。
なるほど。
SNS各種で大いに盛り上がりを見せているのも納得です。
そんな話題を大手各社人事さんのコミュニティーで話してみましたが、「近年、『顔採用』がすこぶる増えていますよね。ウチは違いますが」と皆さんが答えます。
◆顔採用が多い業界、職種は?
・テレビ業界
マスコミ、アナウンサーなどの業界は、「『見た目の良し悪し』が仕事の成果にかなり影響を与える職業」だと言えるのでは?
・広告代理店業界
大口スポンサーの獲得が、企業の売り上げを左右することに。故にクライアントからの印象をより高める狙いからも、営業職や、接客対応の多い事務職は、「美男美女を揃える傾向が強い」のでは?
・美容・アパレル・宝飾品業界
「売り手がキレイだと商品も売れる」「売り手のようにキレイになりたいから商品が売れる」というロジックがあり、業績に繋がりやすいと考えられるのでは?
・航空業界
映画やドラマにて容姿端麗なキャスト設定をしていることが多く、「『客室乗務員=美人さん』というイメージ」が世の中に浸透しているのでは?
などの背景が上がり、令和の現在でも残存していることがうかがえます。
そんな話をしていると、「ルッキズムに当たるのでは?」などの声も聞こえそうですが、と振ってみますと。
「大事なのは『顔の構造』ではなく『顔の印象』ですよ」
「顔、表情には、人間性が表れますからね」
「『殻に歴史あり・顔に歴史あり』って言葉も聞いたことあるでしょ?」
「カタツムリの殻についた傷も、人間の顔に表れる年輪も、それぞれの生き様が伝わりやすいんじゃないかな」
と、某さんが語ります。
実際に、「東急エージェンシー」さんでは、
数年前の新卒採用活動にて、「これがホントの、顔採用」というWebコンテンツをリリースして、大いに話題になったそうです。
優しさが口元に表れたり、意志の強さが目に宿ったり、「顔はその人の内面を物語る」という考えから構築されたもので、同社が独自に開発したシステムで「顔分析」を行い、その結果に応じて、様々な「就活支援特典」を提供するという仕組みだったようで、大成功したのだとか。
採用畑出身のワタクシではありますが、近年の採用事情にはあまり明るくなかったため、「大きな気づきと学び」をいただく時間になりました。
この学び、気づきを「今後の実践」に繋げるとするならば、、
冒頭のコンサルファームさんへの「営業活動」に勤しんでみよう!!
ということでしょうか。
弊社たかまりでは、
「リーディングカンパニーや政府機関」が抱える課題を解決し、持続的な発展に貢献していくことを「ミッション」とするクライアントとともに、「時代の新しい潮流」を生み出していくことを、偶然にも目指しておりますので。。