住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第59回 住宅業界が新卒採用に力を入れている理由
ああ、そんなに厳しい状況なんですね。ちなみに住宅業界で新卒採用するとしたら今でも就職ナビが中心なんですか?
あとはダイレクトマーケティングですね。データベースを見て、エージェントを通してスカウトするような。
へぇ。採用できたら紹介料を払うというシステムですか。
うーん、正直、業界全体として定着率は低いかもしれませんね。それこそ3年経った頃に半分が残っていればいい方という感じなので。体感で、5年後には3割、最終的に残るのは1割くらいですかね。
取れることも全然あると思います。営業とかなら短い期間で一人前になりますし、戦力として活躍してもらえる期間は比較的長いと思うので。もっとも、「余裕で元取れてます」って話ではないと思いますけど(笑)。
まぁ、働く側の感覚も変わりましたからね。一生その会社で働くというより、あくまでも「転職する前提でのキャリア作り」という感じで就職するので。
仰るとおりですね。しかもそれが単なるPRではなく、実情を伴った内容じゃなきゃいけない。今の子って本当にシビアなので、実際に入社してみて「思ってたほどのキャリアにならないぞ」となったら、その場で辞めてしまったりしますから。
へぇ、なるほど。「すごいキャリアアップができるわけじゃないけど、社内でいい関係性が築けているから辞めない」って人もいると。
なるほどなぁ。要するに定着の理由は「スキルアップ」に限らないってことですね。いろんな人がいて、いろんな基準で定着するかどうかを判断していると。
まさにそうなんです。だから私なんかは、「なんでそこまで新卒にこだわるんだろう」って不思議に思うんですよ。業界未経験の第二新卒なんかを狙った方がはるかに効率がいいんじゃないかって。
なるほど。ピンポイントで狙いに行く中途より、幅広いターゲットにアプローチできる新卒の方がいいと。
なるほど。業界内での採用の捉え方によるところが大きいわけですね。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。