「IT系フリーランスが新規分野で仕事を増やす方法を教えてください。」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第614回「IT系フリーランスが新規分野で仕事を増やす方法を教えてください。」というご質問。
実務経験がないと門前払いされちゃうそうです。皆さんだったらどうしますか?
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

ゲーム配信youtuberとして走り始めました、金子あゆみです。

安田

安田佳生です。

栃尾

なんで笑ってんの?

金子

前回もyoutubeについて話したから。かぶったなと思って(笑)

栃尾

なるほど。じゃ、行きましょうか。はい。

金子

60代以上、ITサポートの方からご質問いただいております。

IT業界でいくら自己研鑽してスキルを上げても、職務経歴でプロジェクト経験がないと門前払いがほとんどです。新スキルを活かせる実務にどうやれば従事できるかをアドバイスしてほしかったです。実務経験しか見られない世界ではフリーランスは辛いものがあると言えます。以上です。

栃尾

これ、あれですね。第607回のフリーランスが仕事の幅を広げるにはどうすればいいの?っていう回を聞いての質問だと思います。

安田

「自分で自己研鑽して営業してください」という答えでしたよね。

栃尾

そうですそうです。

安田

だけどIT業界はいくら自己研鑽してスキルを上げても、職務経歴がゼロだと門前払いされる。身につけたスキルを活かす実務にどうやれば従事できるか。ちゃんと教えろと。

栃尾

そんな感じでしょうか(笑)

安田

私自身、IT関係の仕事をやったことがないんで、なんとも言えませんが。栃尾さんは元々そういう仕事をしてらっしゃいましたが、どうなんですか?

栃尾

私も会社員だったのでちょっと分かんないですけど。プロジェクトの中に外注さんもいらして、そういう方はもう経験たっぷりあるような方ばかりでした。

安田

なるほど。やはり実務経験がないと選ばれない。

栃尾

新しい仕事を「外部の方にチャレンジしてもらう」みたいなことは、確かにイメージないですね。前回のお話では「自分で商品化して販促していけばいいんじゃない」みたいな回答だったと記憶しております。

安田

ITって幅が広すぎてちょっとイメージできないんですけど。たとえばどんなスキルですか?

栃尾

例えば最近で言うとAIとかじゃないですか。「AIのこれこれがプログラミングできます」ということだけど実務経験がない。「研修で勉強しました」だけだと使ってもらえないってことじゃないですか。

安田

なるほど。

金子

自力で勉強した人が、プロジェクトの経験がないと会社に属せないってことですよね。

安田

仕事の依頼が来ないってことですね。フリーランスとして。

栃尾

そう。フリーランスとして仕事が来ない。「こんなことできますよ」って言っても「いや、それ研修受けただけですよね」っていう雰囲気なんでしょう。

安田

実際にできるのかどうか。そこが一番大事ですよね。実務経験を積まないと役に立たないスキルだとしたら、そりゃ依頼は来ないでしょう。

栃尾

そうですよね。

安田

研修を受けたから「さらに力をつけるために実務経験を積ませてください」「ギャラをもらいながら経験積ませてください」は無理でしょう。フリーランスなんだから。

栃尾

IT系の研修ってすごくたくさんありまして。研修を受けたから「使ってください」というフリーランスが多いって聞いております。

金子

そうなんだ。

安田

「使ってください」「仕事をください」っていうポジションがそもそも良くない。

栃尾

うん、なるほど。

安田

自分で仕事を作りに行かないと。発注する側にならなきゃいけないですよ。自分で交渉して、プロジェクトを受注して、自分に発注すりゃいいじゃないですか。

栃尾

なるほど。もっと上層部の人に提案するってことですね。

安田

発注担当の人のからの発注を待ってどうすんの?って感じがします。

栃尾

今は下請けとして仕事を探してる状況ってことですよね。

安田

そうでしょうね。だからそのポジションをまず変えないと。

栃尾

なるほど。

金子

あー、せっかくスキルあるのにもったいない。

安田

自分のスキルを使って何ができるのか。ここをまず考えないと。例えば「中小企業の社長が欲しがるAIサービスを開発する」とか。それを商品化して売りゃいいんじゃないですか。そしたら自分で納品できるじゃないですか。

栃尾

エンジニアって何人かでチームを組んでやるイメージなんですけど。そういう場合も自分で音頭を取って、人を集めて、というところからやったらどうかってことですか。

安田

そうそう。集められる側じゃなくて集める側になったらいいじゃないですか。

栃尾

なるほど。

金子

いや、結構探してる人いますよね。twitterとかで調べたら結構IT系出てくるイメージあります。

栃尾

仲間を探してる人が多い?

金子

はい。困窮して困ってる人が多いイメージがあります。

栃尾

人がいないって。

金子

うん。

安田

自分が発注する側になればいいんですよ。例えば企業から仕事を受けて、20人のチームを組んで、そのチームで納品すると。その中の1人に自分を入れればいいだけ。

栃尾

なるほど。

安田

もしくは安くするとか。まだ実務経験がない人に発注するとしたら、どういう条件だったら発注するのか考えたらいいんじゃないですか。無料で修行させてほしいと交渉するとか。

栃尾

はいはい。

金子

確かに。

安田

まあ基本的には上流に行かないといけないですよ。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

発注担当の人が発注してくれるのを待っているだけでは、それは厳しいでしょう。自分で仕事を取りに行かないと。商品を作って売りに行かないといけないですよ。

栃尾

なるほど。

安田

誰かが作ったサービスに応募しても仕事は来ないってことでしょ。

栃尾

そうだと思います。

安田

じゃあ、そのやり方を変えないと。

栃尾

うんうん。

安田

待っていても来ないなら、こちらから仕掛けるしかない。どうやって今のスキルを使って売上を作るのか。ここを徹底的に考えないといけないです。これはどんな仕事でも同じじゃないですかね。「ライティングの学校に行きました。仕事ください」って、くれるわけないんで。

栃尾

うんうん。

安田

自分のスキルを使って誰にどういうサービスが提供できるのか。ターゲットとなる人にアプローチして「今だったら安い価格でお試しできますよ」って。まずそこからじゃないですかね。

栃尾

なるほど。ビジネスモデルみたいなことも知らないといけないし、この間おっしゃってたように営業も学ばなきゃいけないし、って感じですか。

安田

フリーランスで食べていくならそこは必須でしょう。「お願いします」って言われるくらいスキルがあれば別ですけど。実績がないんだったら自分で営業するしかない。

栃尾

はい。なるほど。

安田

セールスを身につけるのは当然だと思いますけど。会社員なら会社が売ってきてくれた仕事をこなせばいい。でもフリーランスって誰も自分を売ってくれないから。

栃尾

そうですよね。

安田

自分で売って自分で納品しないといけない。それがフリーランスの基本ですよ。納品スキルだけじゃなく販売スキルも高めないと。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

そこの勉強が足りていないんじゃないですかね。

栃尾

たまにX(旧twitter)で「私はこういうAIの仕事ができます」というDMが来ます。そういうセールスをやるってことですよね。

安田

それで売れるかどうかは分かりませんけど。何もしないよりはいいです。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

世の稼いでいるフリーランスがどうやって仕事を作り出しているのか。そこをもうちょっと研究した方がいい気がします。

栃尾

それは業界に関わらず、同じ構図ということですよね。

安田

基本は同じでしょう。今だったらSNSは必須だし。フォロワーさんの役に立つ情報を発信するとか。「こういうやり方で開発すれば、すごく短時間で効果が出ますよ」とか。

栃尾

なるほど。

安田

そしたらフォロワーさんが増えていって、「実はこういう案件があるけど手伝ってもらえませんか」みたいな話になるかもしれない。

栃尾

向こうから来るかもしれないってことですね。

安田

来るかもしれない。あるいはこちらから経営者にアプローチしてもいい。Xを使ったセールスを教えてくれるプロもいますから。そういうスキルを勉強したらいいんじゃないですか。

栃尾

なるほど。

安田

スキルを身につけるときは必ずセールスとセットで考えましょう。ということで本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

栃尾

みなさんからの質問をお待ちしています。質問がある方は境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。では来週もお楽しみに。


*本ぺージは、2024年7月3
日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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