vol.144 対画 メディテーション絵画|【普通】が窮屈な時は、【普通】から自分を解き放とう

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

『対画 メディテーション絵画|【普通】が窮屈な時は、【普通】から自分を解き放とう』

 

「門間さんに会って、オーダー絵画を描いてもらって、自分の純度が上がりました」

絵のオーナーのYさんに言われました。

「絵を描いてもらうことで、いろいろ変わるでしょ?」と笑うと、「アートの見方が変わるとともに、自分自身に対する見方もシンプルに変わりました。
普通に振る舞わなきゃいけない、ではなくて、自分、であればいいんだなって」笑顔が返ってきました。

そう、【見方が変わると全てが変わる】のです。

自分の生活、ビジネス、自分の人生。全ての変化に関わるのが、【見方】です。

例えば、アートの役割、金額。
わかりやすい例を挙げると、日本美術の代表と言われる浮世絵。

江戸時代はどうだったのか‥‥?

浮世絵は、今で言うと、庶民が手にする安い版画でした。だから、見て楽しんだ後に、キレイな紙として、襖の破れを塞ぐのに使われたり、包装紙にすることもありました。
浮世絵は、庶民の日常、日用品でした。

今、美術館では、美術品として
「この富士山の形は‥‥」
「何回色を重ねて吸っているんだろう?」
「浮世絵の価値は?」
などと眺めていますが、当時は生活の中で使って楽しまれていました。

この浮世絵の見方を想像すると、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。

ドキドキする。
不思議な気持ちになる。
複雑な気持ちになる人もいるかもしれません。

大事なのは、
浮世絵自体は何も変わらないのに、
見方を変えるだけで、感じ方がガラリと変わることです。

言葉を変えると、一人ひとりの感性の数だけ、感じ方があります。
「芸術作品にこんな感じ方はダメ」というのはないのです。

オーダー絵画のセッションを通じて、その人独自の絵の見え方、感じ方、アートの楽しみ方を掘り下げていくことで、感受性がいきいきと広がります。アートに対する見方が変わります。

【見方】は全てに影響を与えているので、
Yさんの場合には、「普通にこだわらずに、自分、であればいい」と、思うようになりました。

実は、画家である私自身、子供時代【普通】を目指していました。(今では嘘でしょう?と言われますが‥‥)
「周りからはみ出している」と両親や先生から心配されて「これは努力しないとマズイ」と子供心に思い、中学校の頃には、優等生の仮面をしっかり被って、【普通】であろうと頑張るようになりました。

この話をした時、
「子供の頃に【普通】を目指していた門間さんが、今、独自の仕事をしているから、私の気持ちがわかるのですね」Yさんが目を輝かせました。

Yさんは【普通】を目指して頑張って、頑張って、でも、どうしても【普通】になれなくて、苦しかったと打ち明けてくれました。

自分というのは、生きている間に、「こうした方がいい」「あれをしなさい」など、いろんな知識や情報をまとっていきます。特に、【普通】という言葉は、みんなと一緒であるのが正解だという強いプレッシャーを与えます。理性で論理的に言われるので、正しいように感じられます。

しかし、その結果、自分の感性から湧き出る輝きも、「これはみんなと違うからだめ」と、いつの間にか理性の力で自分を否定するようになっている部分が、誰にでも大なり小なりあるのです。

それを、いったん、理性から解き放ってみる。

たったそれだけで、
感性が純粋に浮かび上がります。
純度の高い、自分の個性が見えてきます。

解放したらダメな部分まで、解き放ってしまうのでは?怖い自分が出てきてしまうのでは?と心配するかもしれませんが、大丈夫です。

なにしろ、オーダー絵画、【美】を起点にするセッションです。人それぞれの美意識、というものから、解き放っていくので、掘り下げれば掘り下げるほど、その人を支えてくれるものがどんどん、表れてくるものです。

やってみれば、

「怖がってなくて、もっと早く解放できればよかった」

というものなのです。

Yさんの場合、自分らしさが見えてきたと同時に、個性を活かす仕事のアプローチや、人との出会いがあるなど、具体的なヒントが見えてきました。

今回完成した作品は、
Yさんの話にとらわれず、あなた自身が、純粋に何か感じとれる、
メディテーション絵画をお届けします。
 

今回完成した作品 ≫『対画 メディテーション絵画|【普通】が窮屈な時は、【普通】から自分を解き放とう』

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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