【vol.338】2024サプリメント業界トレンド⑥

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


前回に引き続き「サプリメント業界」のトレンドを調べてみました。

今週の記事はこれ。
Top 8 Supplement Trends In 2024
2024サプリメント業界トレンドTop8
https://wonnda.com/magazine/supplement-trends-to-look-out-for/

下記の8つのトレンドがあげられています。
(順位ではなく、上位のリストという感じです)

1. Plant-Based Supplements
2. Mushroom Coffee and Collagen
3. Mental Wellbeing
4. Stress Management Supplements
5. Sustainable and Ethical Supplements
6. Beauty Supplements
7. Immunity Boosters
8. Muscle and Joint Supplements

 

先週は「7. Immunity Boosters」を見ましたので、続いて最後の「8. Muscle and Joint Supplements」を見ていきます。

8. Muscle and Joint Supplements
(筋肉と関節のサプリメント)

Alongside the other supplement trends mentioned and as more people are prioritizing active lifestyles and fitness, there is a growing interest in supplements that support muscle health and joint function. Muscle and joint focused supplements cater to a wide range of consumers, including athletes in the common form of workout supplements, fitness enthusiasts, and aging populations looking to maintain mobility and reduce discomfort.

他のサプリメントのトレンドと並んで、より多くの人々がアクティブなライフスタイルとフィットネスを優先しているため、筋肉の健康と関節機能をサポートするサプリメントへの関心が高まっています。筋肉と関節に焦点を当てたサプリメントは、ワークアウトサプリメントという一般的な形でアスリート、フィットネス愛好家、可動性の維持と不快感の軽減を求める高齢者など、幅広い消費者に対応している。

「アクティブライフやフィットネスや運動」を目的としたサプリメントへの関心の高まりが指摘されています。
ターゲットにはアスリートも含まれるし、高齢者も含まれる幅広い客層の領域となります。

 

These supplements often feature ingredients such as glucosamine, chondroitin, MSM (methylsulfonylmethane), turmeric, and collagen, which are known for their roles in supporting joint integrity and reducing inflammation. Brands are innovating with advanced formulations that not only address recovery and inflammation but also enhance overall joint lubrication and muscle performance.

こうしたサプリメントには、グルコサミン、コンドロイチン、MSM(メチルスルフォニルメタン)、ウコン、コラーゲンなど、関節の完全性をサポートし炎症を抑える役割で知られる成分が配合されていることが多い。各ブランドは、疲労回復や炎症に対応するだけでなく、関節全体の潤滑や筋肉のパフォーマンスを高めるような、先進的な配合で革新を続けている。

関節や筋肉のパフォーマンスを高める目的のサプリメントとしては、グルコサミンとかコンドロイチンとかコラーゲンといった「耳にしたことのある」サプリメントが並んでいますが、こうしたサプリメントは「効果的なエビデンスに乏しい」という記事もよく見かけますよね。
そんな中でMSM(メチルスルフォニルメタン)というのは初めて聞きました。

初耳だったので、論文や研究結果をざっとググってみましたが、どれも「N=50」程度の被験者に対する調査研究結果となっていて「若干の改善の報告」程度のレベルなようです。
こうした結果でも「エビデンスあり」という範囲に入るみたいです。
エビデンスとは?という感じがしますね。

ちなみに厚生労働省のコメントではエビデンスについては触れられておらず、補足コメントとして「おそらく安全である」とのことです(笑)
知りたいのって「安全かどうか?」というよりも、「安全は前提として、効果が期待できるのか?」だと思いますので、「関節の領域」は結構厳しい領域なのかもしれませんね(笑)

 

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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