母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第45回 ジュエリーショップで井戸端会議?

セブンイレブンの買収先は外資か伊藤忠か、という攻防戦に注目が集まっていますね。「外資に買われたら大変だ」という声も多くて、それだけコンビニって日本国民にとっての「生活インフラ」なんだろうなと。

そしてこれからは高齢化がさらに進んで、1人暮らしの高齢者は今よりももっと増えていく。そうすると「生活インフラ」だけでなく、「コミュニケーションインフラ」も絶対に必要になるんじゃないかと思っているんですよ。

そうそう。でもね、やっぱり人間同士の交流というのは、生きていく上で不可欠なものだと思うんです。そういう事を考えていた時、望月さんが以前お客さんがお話だけしに来ることもあると仰っていたなと思い出しまして。「Refineショップ」がそういう立ち位置になれるんじゃないかと。

確かにそうですね。実際横浜の若葉台店は、店長の人柄もあって、「近くまで来たから」とお話だけしにいらっしゃるお客様も多くて。

既に「コミュニケーションが目的で来る人がいる」ということですね。それはビジネス的にもすごくいいことだと思うんですよ。お話が目的で来店しているうちにジュエリーに興味を持つ、っていう順番でもいいわけで。

なるほどなぁ。確かになくはないですね。実際、「お話するだけだと申し訳ないから何か買おうかしら」と言っていただけることもありますから。とはいえ「お話だけしに来てください」と店側から言うのもなんだか妙な気がします(笑)。

それはそうですね(笑)。お客さんにしても、いくら「どうぞ」と言われても、何の用事もないとやっぱり入りづらいですし。じゃあこういうのはどうですか? 「何でも相談店」みたいにして、相談自体を商品にしてみるというのは。

そうそう。今って広告の効果がだんだん薄れてきていて、「この人にお願いしたい」と人で選ぶ時代になってきているんですよね。でも自分にピッタリの人を見つけるのはけっこう大変で。まったく知らない人に頼むのも不安だし。

ええ。まずはお客さんから得意なことを聞いておいて、リストにしておく。「こういうことができる人がいますよ」と店内に掲示してもいいかもしれない。Refineに行けば自分にピッタリの人が見つかる、みたいな存在になっていくわけですよ。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。