第132回 日本が求めているリーダー像

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第132回 日本が求めているリーダー像

安田

今、税金や社会保険料がめちゃくちゃ高くなっていますよね。中辻さんも経営者として大変じゃないですか?


中辻

めっちゃ大変ですね。

安田

少子高齢化だから、若者の税金で高齢者を養っているみたいな状態になっていて。若者からしたら、どれだけ頑張って働いても税金で持っていかれちゃうから、頑張る気力なんてなくなってしまいますよ。


中辻

その気持ちはよくわかります。とは言え、私としては税金を支払うこと自体には否定的じゃないんですよ。日本という国が大好きだし、その国に貢献できているんだという気持ちになれるので。

安田

なるほどなるほど。でも今の日本って、毎年赤字なんですよ。つまり国民から税金で集めている金額よりも、国が国民のために使っているお金の方が多いと。「あんなに取っておいて赤字なの?」なんて思いませんか。


中辻

どうやろなぁ。でも日本は道路とかもキレイだし、学校の教科書とか医療とか、いろんな恩恵も受けているのも事実で。そういった面では、海外に比べて日本はずいぶん恵まれていると思います。

安田

じゃあ若者は税金ぐらい喜んで支払え、と(笑)。


中辻

そうそう(笑)。というか、税金を支払うことで日本が良くなるっていうことを実感できるなら、若者だって喜んで払うと思うんです。

安田

ああ、仰るとおりですね。今って政治家の不正なんかが多すぎる。なんというか、自分の利益のことしか考えていない人ばかりじゃないですか。


中辻

本当ですよね。経営者とは随分違うと感じます。会社の社長がそんなことやってたら、すぐ潰れちゃいますから(笑)。

安田

国はいくら赤字になっても潰れないので、政治家は「おいしい商売」なんでしょうね。その結果、今の日本は、国民は税金を払いたがらないし、政治家も自分のことしか考えない、という末期的な症状になっている。…これ、どうしたらいいと思います?


中辻

国民も政治家も、どちらも意識を変えていかなきゃいけないのは大前提で。あとはカリスマ性のあるリーダーが必要なんじゃないでしょうか。

安田

カリスマ性のあるリーダーですか。例えばどんな人ですか?


中辻

歴代の総理大臣で言えば、安倍晋三さんとか小泉純一郎さんとか。

安田

あぁ確かに。あの人たちって国民を引っ張っていく力がありましたよね。


中辻

ですよね。明るい人がいいんですよ。誰とは言いませんが、話し方や食べ方が下品だったり、相手を見下したような態度を取るような人には、誰もついていきたいとは思わないじゃないですか。

安田

確かに(笑)。特に小泉さんって国民からの人気もありましたし、みんなで頑張ろうという雰囲気がありましたね。なるほど、ああいうムードを作れる人がリーダーになるのがいいと。


中辻

ええ。若者に「この人についていきたい」と思ってもらえるようなリーダーシップがあるような人にトップに立ってもらわないと、どんどん国が困ることになるんやないかなぁ。

安田

なるほどなぁ。若者が頑張って税金を払いたいって思えるようなムードを作り上げられるようなリーダーを、早急に探さなくてはいけないわけですね。

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

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1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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