第98回 ハウオリが引き出す「素材美」の魅力

この対談について

「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。

第98回 ハウオリが引き出す「素材美」の魅力

安田

岩上さんは、髪の美しさを構成するのは「造形美」「色彩美」「素材美」だと仰っています。今日はこの3つの要素について、詳しく聞かせていただけますか?


岩上

もちろんです。ではまずは「造形美」から。これはカットやパーマ、それから成人式や七五三、結婚式なんかの髪結いなどを含むヘアセットのことを指します。

安田

美容師さんの手技で髪の毛の形を整え、変えていくことが「造形美」だと。では「色彩美」はどうでしょう?


岩上

「色彩美」は、いわゆるヘアカラーですね。カラーというと、一昔前までは年配の方の白髪染めか、やんちゃな子たちの金髪染めのイメージが強かったかもしれませんが(笑)、今はハイライトハイトーンカラーインナーカラーといった様々な種類があります。

安田

なるほど。自分に合う髪色を探すのも「色彩美」と言えそうです。


岩上

仰るとおりです。色彩美って、カラーでデザインをしていくことだと思っていて。黒髪が似合う人もいれば、赤髪や茶髪の方が似合うっていう人もいる。そういうのを見つけていくのが「色彩美」ですね。

安田

なるほどなるほど。


岩上

あるいは、「推し活のライブにアイドルと同じ髪色で参加したい」というような楽しみ方もあります。アニメもそうで、『鬼滅の刃』の煉獄さんのような髪色にしたい、とか(笑)。

安田

え、あんな派手な髪色も再現できるんですか!(笑)


岩上

できますよ〜(笑)。というように、普段の自分に似合わせるカラーも、「こうなりたい」という希望でやるカラーも、どちらも「色彩美」だと言えますね。

安田

なるほど。そして3つ目が「素材美」ですね。これは具体的にどういうことなんでしょう?


岩上

前提として、カラーやパーマってやっぱり髪へのダメージが大きいわけです。カミソリを使うレザーカットなんかもそうなんですけど。

安田

そうですよね。ブリーチのしすぎで髪がプチプチ切れちゃう人、いますもんね。そうなっちゃうと、健康な髪に戻るまで何もできないわけですか?


岩上

そうなんです。やりたい髪型や髪色があっても、髪の毛が耐えられなくなってしまう。そうすると「髪=素材を回復させる」というフェーズに入ってくるわけです。

安田

なるほどなぁ。加齢による髪のうねりやパサつきも、素材の問題だと言えます?


岩上

言えますね。ちなみに最近って「プチ整形」なんて言葉が一般的になるくらい、整形が当たり前になってきたと思いませんか? あれもある意味、「自分の持っている素材を良くしたい」という意識の高まりからきているんだろうなと。

安田

確かに。私の知り合いのおじさんも整形していましたもん(笑)。


岩上

そうですか(笑)。それくらい自分の衰えをメンテナンスしたいというブームが来ているんだろうと思います。

安田

なるほど。それで「髪という素材」をメンテナンスできるのが、岩上さんの発明した「ハウオリ」だというわけですね。ちなみに今までの美容業界に「素材美」の視点はなかったんですか?


岩上

どちらかというと、傷んだ髪(素材)をトリートメントで「修復」することが一般的でしたね。「劣化した素材を良くしていく」という考え方が強いというか。

安田

ふ〜む、うねうねだったクセ毛を真っ直ぐサラサラにさせる…そういうのが素材美なんじゃないんですか?


岩上

僕はそれが果たして正義なのかなって疑問なんですよ。これだけ多様性の時代になっているんだから、その人が本来持っている「唯一無二の素材」の魅力を引き出していってあげたいなと。それが「ハウオリの素材美」の考え方なんです。

安田

その人が持っている、そもそもの素材の美しさを引き出していくのがハウオリだと。


岩上

ええ。というのも、自分の髪質を気に入ってない人って意外と多いんです。でもハウオリをすれば、素材自体がどんどん変わっていくので、自分の髪が好きになっていく。

安田

なるほどなるほど。そうやって「素材そのものを美しくしていこう」という考え方自体が革新的だということですね。


岩上

そうですね。そもそも、お客様が割と現状否定から入りがちなんですよ。「私は自分の髪のここが嫌なので、そこを直して欲しい」って美容師にオーダーする人がすごく多い。一方の美容師も「お客様のニーズにどれだけ忠実に応えられるか」が重要だと思っているので、結局言われたとおりにやってしまう。

安田

そうか。美容師さんはお客さんに対して提案するんじゃなくて、御用聞きになっちゃうわけか。そうするともはや「素材美」ではなくて「造形美」になっちゃいますね。


岩上

仰るとおりです。だからこそ僕は「素材美」という考え方をもっと広めていって、自分の持つ本来の素材を磨くことの素晴らしさに気づいてくださる方が増えるといいなと思っています。


対談している二人

岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表

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美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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