
50代の塾講師の方からご質問いただいてます。先日はお悩みを取り上げていただきありがとうございました。安田さんから「もう20代ではないのだから、生かされている意味を考えろ」と言われたので考えましたが、残念ながら見当たりません。本当に取り柄がないし、何かお勧めの本があれば教えてください。ということです。

いや、ホントに難しいところで、心の底ではマジで何にもないと思ってて。だけど、人に「こういうところが良いと思うよ」って言われると「ああ、そうか」って思うんですよ。だけど、それが忘れていかれちゃうんです。あ、忘れていかれちゃう??

「そんなことは分かってんだ。私に合う友達を教えてくれとか、私に合う本を教えてくれとか、私の生きがいを教えてくれとか、そんなことは人に聞くもんじゃないということは分かってんだ。分かってるけど分かんないから聞いてんだ」ということをこの方はきっと今頃思ってんじゃないかなって。

昔ね、だいぶ前にメルマガで書いたことあるんですけど、親指は親指の役割があるっていう、肝臓は肝臓の仕事があるじゃないですか。だけど、肝臓単体とか親指単体だと分かんないわけなんですよね。だから、僕がメシ食うじゃないですか、そこで胃が消化するわけで、胃は胃のために消化してるわけじゃなくて、色んな体の部品があって成り立ってんですけど、人間も多分、この人「自分の役割が分かんない」とかっていうのは、自分の中で完結させようと思ってるからだと思うんですよね。結局、この人が何が好きかとか、どういう人と付き合ってんのかとか、何のために生きてんのかっていうのは周りの人との関係性でできあがることなんで、だから1回自分のことを考えるときに自分だけじゃなくて、もうちょっと周り、自分以外の人にとって自分は何なのかっていうことを考えてみたら良いんじゃないのかなって気がしますけどね。
*本ぺージは、2018年7月25日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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