【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「おすすめの本を教えてください」2018年7月25日配信

第304回「おすすめの本を教えてください」というご質問。
本を選ぶのは友達を選ぶのと同じ。人に聞くもんじゃない!という厳しい意見もありますが・・・
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

「人は人、自分は自分」は、自分で良いのか悪いのか……え、分からなくなってます、金子亜佑美です!すいません(笑)

安田

安田佳生です。

栃尾

それが分からない(笑)

安田

どういうことですか?今のは。

金子

えーと、質問が……。

栃尾

(笑)

安田

(笑)はい、質問どうぞ。

金子

50代の塾講師の方からご質問いただいてます。先日はお悩みを取り上げていただきありがとうございました。安田さんから「もう20代ではないのだから、生かされている意味を考えろ」と言われたので考えましたが、残念ながら見当たりません。本当に取り柄がないし、何かお勧めの本があれば教えてください。ということです。

栃尾

なんでそんな読み方なの?

金子

ちょっと感情を入れてみようかと思って。

栃尾

そういう感情なんだ(笑)はい。

安田

……はい。

栃尾

はい。安田さん、この「生かされてる意味を考えましょう」みたいなことって言いましたっけ?

安田

僕は言った記憶はないんですが、この方にはそう聞こえたってことで、「もう20代じゃないんだから、生きてる意味を考えろよ」っていうふうに自分でいつも思ってんじゃないですかね、この人。

栃尾

厳しい厳しい(笑)

安田

厳しいですか?(笑)

栃尾

どうでしょう(笑)

安田

何かちょっと言われるとそう感じちゃうっていうか。同じセリフ言われてもどう受け取るかって人によって違うんで。

金子

ああ、たしかに。

栃尾

うんうん。

安田

全てのセリフが褒め言葉に聞こえるイヤホンとかあると嬉しいですね。

金子

あ~いいですね。

栃尾

いいですね~。

金子

それ、めちゃめちゃいいですよ。

安田

自分の脳ミソですよね、それが翻訳して「この人、私のこと褒めてんだ」とか、「あの人、私のこと好きなんだ」とか、そういうふうにね。……何かそんな本ないですか?この人のお勧めに。

栃尾

ないです(笑)お勧めの本ないですね。友達減りそうじゃないですか?増えるかなあ。

安田

いいじゃないですか、減ったって、べつに。

栃尾

ハッピーにしてたら友達増えるか。

安田

友達も、だから、結局誰をもって友達かっていうのは、自分が友達多いと思ってたら幸せなわけでしょ?例えば周りは友達だと思ってても「私は1人も友達いない」と思ってたら不幸じゃないですか。

栃尾

それはそうです。

金子

うん。

安田

でも、「私はすごいみんなから愛されてる」と思いながら、全然愛されてなくてもいいじゃないですか。

栃尾

幸せ幸せ。

金子

たしかに。

安田

だから、「友達が多かろうが少なかろうが、私はハッピーだ」と思ってたらいいんですよ、それで。

栃尾

たしかにそうですね。

金子

ああ、たしかにたしかに。

安田

そんな本をお願いします。

栃尾

(笑)あ、ここ、「最後にお勧めの本があれば教えてください」になってますか。

安田

はい。

栃尾

え~……

安田

生きてる意味がないし、取り柄がないし、何も見当たらないっていう方。

栃尾

あったかなぁ。

安田

でも、どうなんですかね、取り柄がないっていうのは、金子さんも「私は取り柄ない」とかたまに言ったりしますけど、ホントはすごいあると思ってんでしょ?

栃尾

ホントは思ってんでしょ?

金子

思ってない(笑)いや、あのー、難しいところで……

栃尾

(笑)

金子

いや、ホントに難しいところで、心の底ではマジで何にもないと思ってて。だけど、人に「こういうところが良いと思うよ」って言われると「ああ、そうか」って思うんですよ。だけど、それが忘れていかれちゃうんです。あ、忘れていかれちゃう??

栃尾

あはは(笑)忘れちゃう?

金子

忘れられちゃうんです。

栃尾

でも、その褒め言葉によっても嬉しい褒め言葉と嬉しくない褒め言葉あるじゃないですか。

金子

例えば?

栃尾

例えば「誰々の女優さんに似てるね」って言われても、嬉しい人と嬉しくない人いるでしょ?

金子

うん、分かる。

安田

それはなぜ嬉しくないんですか?

金子

ハリセンボンの春菜に似てるって言われたことがあって。

安田

ああ、なるほどね。有名人がそんな美人じゃないから嬉しくないってことね。

栃尾

そっか、それ、ちょっと例えば良くなかったかもしれないんですけど、でも、嬉しいと思ったときって「あ!当たってる!」って思ったら嬉しくないですか?そうでもないかな?

安田

ほほう。それは美しい女優さんじゃなかったとしても?

栃尾

例えば「よく気が付くよね」って言われたら嬉しいかもしれない。「鈍感力あるよね」って言われたら褒め言葉でも嬉しくないかもしれないとか。

金子

鈍感力って何ですか?

栃尾

些細なことを気にしないでスルーするとか。多分。

安田

金子さんみたいなのですよ。

金子

おぉ~。

栃尾

金子さん、敏感で繊細だよねえ。

安田

そうなんですか?

金子

ちょっと繊細だと思います。

安田

へぇ~。

栃尾

嬉しかった?今。

金子

うん。

栃尾

(笑)

安田

(笑)

金子

こういうことか!なるほどなるほど。は~は~は~。

栃尾

良い例が出たね、今(笑)

金子

なるほどね。

栃尾

話戻したほうがいいですよね(笑)

金子

えーと、お勧めの本ですか?

安田

お勧めの本を教えてほしいわけじゃないんじゃないんですかね、この人は。

栃尾

多分、生き方を教えてほしいんですよね、きっと。

安田

「お勧めの本を聞いてくる人は死ねばいい」みたいなことを以前栃尾先生がおっしゃってた気がするんです。

栃尾

まったく言ってませんが(笑)ちょうど今読んでる本が森博嗣さんの『読書の価値』っていう本なんですけど、これで「お勧めの本なんて人に聞く奴はちょっと意味が分からない」みたいな。

安田

ほら、やっぱそうじゃん。

栃尾

(笑)「本は自分で選びなさい。本を選ぶのって人を選ぶのと一緒だ」って書いてあるんです、これには。

金子

え~、それ緊張する。

栃尾

で、友達を選ぶときに「『私にお勧めの友達いますか?』って言わないじゃないか」と書いてある。

金子

たしかに。

安田

なるほど。

栃尾

「本を読むっていうのはその人の考え方とかを自分に入れていくってことだから、それは友達を選ぶのと一緒で、お勧めなんか聞かずに自分で選びなさい」というふうに私の好きな森博嗣さんはおっしゃっている。

安田

じゃあ、今この質問をした人がどう受け取ってるかっていうのを私がちょっと翻訳しますとね。

栃尾

お願いします。

安田

「そんなことは分かってんだ。私に合う友達を教えてくれとか、私に合う本を教えてくれとか、私の生きがいを教えてくれとか、そんなことは人に聞くもんじゃないということは分かってんだ。分かってるけど分かんないから聞いてんだ」ということをこの方はきっと今頃思ってんじゃないかなって。

栃尾

分かります。

金子

分かってるけど分かんないんすか?

安田

分かってるけど分かんない。分かってるけど分かんないっていうのは、自分で探さなきゃいけないってことは分かってるけど、自分じゃ探せないってことですね。

金子

実行できないってことですか?

安田

実行できない??うーん……

栃尾

何を実行すればいいか分かんないんですかね。

安田

そうですねぇ。何に悩んでんでしょうね。

栃尾

生活を心配されてたんじゃなかったんでしたっけ?

安田

生活心配してて、自分は得意なことがなくて、今後塾講師やめて何やっていったらいいかとか、何を生きがいにするかとか、とにかく分かんないんですよ。

栃尾

でも、自分が好きなこととかって自分にしか分かんないですよね。

安田

じゃあ決めちゃいましょう、もう。

栃尾

あ、いいかも!

安田

ここまでおっしゃってんだから。

金子

え、マジっすか?

安田

はい。

金子

今?

安田

じゃあ、まず本からいきますね。「ボッコちゃん」。

栃尾

へぇ~。

金子

えーと、誰のでしたっけ?

安田

星新一さん。

金子

ああ。ボッコちゃん。

安田

はい。じゃあ、次、栃尾さんはこの人が何が好きかを決めてください。

栃尾

(笑)

金子

何回ってくるんだ、これ(笑)

栃尾

何が好きか?

安田

はい。

栃尾

あ!……あぁ、ちょっとあれだなぁ。何が好きかを決める?

安田

はい。決めてほしいんですよ、誰かに。

栃尾

そうですね、じゃあ楽器をやりましょうか。

安田

じゃあ楽器好きってことで。

栃尾

「楽器好き」っていうとまた別の意味がありそうだけど(笑)「演奏好き」が良いんじゃないですか。

安田

じゃあ、金子さんは友達の数決めますか。

金子

え、それは8人じゃないんですかぁ?

安田

それ、僕ですよね(笑)

金子

8人ぐらいでちょうどいい。

安田

そうですね。「この人とあなたは友達です」みたいなね。まあ、だからテキトーに決めりゃいいんじゃないですかね。

栃尾

それね、あると思います。つまり、占い師さんとかに「あなた、これ向いてますよ」って言われたらすごいやる気出たりするんですよ、私。

安田

へぇ~。

金子

えぇ~。

栃尾

で、やる気出ちゃうから占いは信じないことにしてるんですけど。

安田

ほほう。

金子

あ、逆に?

栃尾

逆にね。影響されちゃうんで。だけど、結構そういう人って多いと思う。

金子

そうか。人に言われて「あっ」って気づくんじゃなくて。

栃尾

人に言われると運命みたいなものを感じちゃうっていうのかな。

安田

昔ね、だいぶ前にメルマガで書いたことあるんですけど、親指は親指の役割があるっていう、肝臓は肝臓の仕事があるじゃないですか。だけど、肝臓単体とか親指単体だと分かんないわけなんですよね。だから、僕がメシ食うじゃないですか、そこで胃が消化するわけで、胃は胃のために消化してるわけじゃなくて、色んな体の部品があって成り立ってんですけど、人間も多分、この人「自分の役割が分かんない」とかっていうのは、自分の中で完結させようと思ってるからだと思うんですよね。結局、この人が何が好きかとか、どういう人と付き合ってんのかとか、何のために生きてんのかっていうのは周りの人との関係性でできあがることなんで、だから1回自分のことを考えるときに自分だけじゃなくて、もうちょっと周り、自分以外の人にとって自分は何なのかっていうことを考えてみたら良いんじゃないのかなって気がしますけどね。

栃尾

聞くってことですか?実際聞く?考えるだけでいいんですか?

安田

聞くんじゃなくて考える。

金子

聞いちゃったらいいんじゃないですか?

安田

聞いちゃいますか。

栃尾

聞いちゃいましょう!

金子

聞いちゃう!そのほうが早い。

栃尾

(笑)

安田

だから、親指くんは親指くん以外の体の場所、他の指とか見ないと「何のために俺はこんなとこに付いてんだ?」ってことになるわけなんですよ。だから、この人は「親指さん」と呼びましょう、今度から。

栃尾

ああ、ペンネームを「親指さん」にしていただければ。

安田

はい。ということで本日は以上とさせていただきます。

栃尾

まとめなしで。

安田

はい。どうもありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年7月25日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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