「自己紹介が上手くなりたい」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第479回「自己紹介が上手くなりたい」
できる人だとアピールすべきか。
あえて弱点を見せるのがいいのか。
相性とつかみの技術を掘ってみました。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

1週間便秘でした。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

大変だね。

金子

そうなんですよ~もう、はい、しっかり出ました(笑)

栃尾

(笑)

金子

はい、すいません(笑)

栃尾

おめでとうございます(笑)

金子

ありがとうございまーす!

栃尾

今日は私からの質問をお願いしてもよろしいでしょうか。

安田

はい、どうぞどうぞ。

栃尾

テーマは自己紹介なんですけど。

安田

はい。

栃尾

私、結構しゃべり方もこんなだし、割と信頼を得たいと思って、自分の実績とかをちょっと強めに言ってしまうという傾向がありまして、自己紹介で「怖い」と思われちゃったり、警戒されちゃったりすることがあるんですよねえ。それで、弱みを見せたほうがいいのかなと。で、弱みを見せるために安田さんがやってらっしゃることとか、あとは「私の場合はこの弱みを出したほうがいいんじゃないか」みたいなことがあったら教えていただきたいです!

安田

なるほどー。

金子

おー。

安田

でも、自己紹介で弱みを見せるって、なかなかむずかしいですよね。

栃尾

でも、安田さんは上手にやってらっしゃる気がするんですけどね。

安田

自己紹介で?

栃尾

はい。

安田

はじめて会ったときってことですか?

栃尾

講演とか。

安田

うーん、講演とか、たとえば栃尾さんとはじめて会ったときとか、誰かの紹介で会うとか、相手とシチュエーションによって自己紹介のやり方を僕は変えますね、

栃尾

あ~、たしかにたしかに、はい。

安田

弱いとこを見せりゃいいっていうわけじゃなく、講演の場合はどうしても、ちょっと構えた感じに聴衆の方がなられることが多いんで、それで失敗体験とか、つまんない話とか…なんでしょうねえ。先生っていう立場でやる人とかいろいろいるんで、結構、最初に“品定め”が始まるんですよね。

栃尾

なるほど。

安田

本当に最初の自己紹介の部分で、「こいつの話はマジメに聞くに値するかどうか」を判断されるんで。

栃尾

(笑)

金子

おぉぉ。

安田

まあ、集まってる人が社長さんなのか学生なのか社員なのかによって、「つかみ」は変わりますけど。そういう意味では、弱みを見せるっていうよりは、「つかみ」ですよね。たぶん。

栃尾

なるほど!

金子

お~!つかみ。

栃尾

笑いですか?

安田

笑いとはかぎらないですねえ。

栃尾

共感みたいなことですかねえ。

安田

うーん……つかみで共感はさすがに無理じゃないですかね。

栃尾

あ、共感とはちがうんだ。

安田

うん。いま私のお仕事をお手伝いしてる社労士さんがいて、社労士さんなんですけど現役のお笑い芸人をニューヨークでやってて、さらにプロのマジシャンでもあるんですね、アメリカで資格を持ってる。

金子

すごい。

栃尾

ふーん。

安田

で、その人が英語の本を出すんですけど、すごく人見知りで、人の目を見て話せない人なんですね。お笑い芸人ってたしかにそういう人多いんですけど。

金子

すごい。そうなんですか。へぇ~。

安田

で、僕になぜ仕事を依頼してきたかっていうと、本を出すのに一緒に企画を考えてほしいっていうことだったんですけど、その人いわく、人見知りチームというか、そういう、ちょっと生きづらいチームに安田という人物が入っていて、「仲間どうし相談したい」みたいなのがあったみたいですけど。

金子

いいっすね(笑)

安田

その人が書こうとしてる本が、まさに「つかみイングリッシュ」みたいなので。

栃尾

へぇ~。

金子

おぉ~。

安田

人見知りだし、英語もぜんぜんしゃべれないし、だけど芸人だし、つかめないとだめだし、そのあとにいろんな人と会って仲よくなるにも、「しゃべれない」「人見知り」っていう二重苦三重苦を、つかみイングリッシュで乗り越えるっていうですね。

栃尾

うわ、大変。

金子

ふーん。

安田

その人いわく、最初の2つの会話が大事で。

栃尾

おっ。

金子

おっ、なんですか?

安田

つまり、最初なにを話して、その次になにを話すかっていう、いろんなバリエーションがあるんですけど、そこまで考えとけば、あとは適当に「ふんふん」って言っとけばいいんだっていうことなんですけど。

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

だからやっぱね、人見知りな人とか苦手な人ほど、最初のつかみって真剣に考えると思うんですよ。

栃尾

はい。

安田

そういう意味では、たぶん栃尾さんは得意なんだと思うんですよ、初対面とか、人と会うとか。だから、そんなに考えなくても乗り越えられちゃうっていう。

栃尾

あ~。

金子

あ~。

安田

金子さんなんかは、結構スタートのときから自己紹介に、さっきの「便秘ですよ」的な話を挟むじゃないですか。

金子

はい。

安田

それは、こういうパブリックなところに参加するのがすごく苦手で、「なにかしら自分らしいものをちょっと挟まないと」っていう工夫だと思うんですけど。

金子

そうですね(笑)

安田

はい。だから、たぶん栃尾さんは完璧なんですよ。

金子

うん。

栃尾

(笑)

安田

答えになってませんけど(笑)

栃尾

「つかみ」とはなんなんですか?

安田

つかみっていうのは、相手によるんですけど、なんでしょうね、「気のゆるみ」みたいな。

栃尾

ふーん。

金子

気のゆるみ……

安田

ドアがあるわけですよね、それをちょっと開いてもらう。心のドアをちょびっと開いてもらう。

栃尾

あ~、はいはいはいはい。

安田

たとえば男女がはじめて会ったときなのか、はじめてのデートなのかとか、仕事なのかとか、ぜんぜんそれによって変わりますよね。

栃尾

うんうんうん。

安田

あとは、さっきの「弱みを見せる」っていうのも、なんていうんでしょうねえ、「すっごいえらい人なんだ」って思われてるところから入るんだったら、「そうでもないよ」って言っても相手は緊張をゆるめてくれないんで、ちょっとコケてみせる必要があったりはしますよね。

栃尾

はいはいはい。

安田

弱みを見せるのもむずかしいんですよ。弱みを自分で語ったらいいってもんでもないんで。

栃尾

うーん、なるほど。なるほどなあ。

金子

むずかしいですね、そう考えると。

栃尾

でも、相手がちょっと心を開く、みたいなのが「つかみ」ってことなんですかね。

安田

そうですね。だから、金子さんは天然のつかみが上手ですよね、そういう意味では。

金子

お~。

安田

うまいこと相手を油断させて、ね。

金子

うまいこと油断させる?(笑)

安田

「そんな悪いことしませんよ」っていう、そういう雰囲気を出して近づいてくるじゃないですか。

栃尾

(笑)

金子

いやいや、どういうことですか(笑)まあまあ……はい、まあ、そうですね。

栃尾

なるほど。

安田

どうしたらいいんでしょうね、栃尾さんの場合は。もう、逆に「私、失敗しない女なんです」って言っちゃうとか。

栃尾

で、失敗してみせるってことですか?

安田

いや、べつにみせなくていいですけど。

栃尾

じゃなくて、そのキャラで?

安田

はい。なんていうんですかねえ、本当に失敗しない人もいますけど、そんなこともないっていうか。

金子

うんうん。

栃尾

反感買いませんか?それ。

金子

ははは、めっちゃ心配してる(笑)

栃尾

「心配しない」って言ったら反感買いそうな(笑)

安田

言い方によりますよね。どのシーンで、どういうふうに言うかによりますよね。

栃尾

あ~、なるほど。冗談ぽく言うってことですか?

安田

そうですね。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。むずかしい!

金子

うん、むずかしいっすね。

栃尾

これ、むずかしいですね。

安田

だから、やっぱり練習しないとだめですよ。

金子

ああ、そっかそっか、練習か。

安田

はい。自己紹介なりつかみは何度も何度も、鏡を見ながら金子さんのように練習しないと。

金子

おっかしぃ~(笑)

栃尾

してないでしょ?(笑)

金子

(笑)。やってみます。

栃尾

なるほど。じゃあ、よく考えるってことですよね。

安田

うん。これ、会ったときだけじゃなくて、サイトとかLPとかもつかみは大事で。でも、ここはいきなり弱み見せてもだめですしね。

栃尾

うんうん。

安田

なんていうんでしょう。たとえば商品を売るときって「ここがすごいすばらしい商品なんですよ」っていうことを最終的にわかっていただいて、「決して高くもないんですよ」っていうことが言いたいわけなんですけど、それを相手に最終的に感じてもらうための、いちばんはじめの第一歩、最初のつかみ、最初の話はなにを持ってくるべきかってことですよね。

栃尾

あ~、なるほど。はい。

安田

そこなんじゃないですかね。弱みは必ずしもつかみになるとはかぎらないと思いますね。

栃尾

なるほど。

金子

うーん。

安田

栃尾さんはよく言われるんですか?

栃尾

いや、自分の自己紹介で、私がすごいなと思ったことを言っちゃうと警戒されたのかな、みたいな経験がちょっとあったってことです。

安田

うーん。

栃尾

「やっぱり自分を大きく見せてしまうと逆効果なのでは?」みたいな。

安田

まあ、しんどいですよね、大きく見せるとね。

栃尾

そうですね、はい。

安田

大きく感じてもらったほうがいいんですけど、大きく見せれば見せるほど、ちっちゃく見えちゃうんでね。

栃尾

うんうんうんうん。

金子

えっ、真理。むずい。

安田

大きく見せないほうが、相手が「あ、この人は器がでかい人だ」とかって思ってくれる場合もあるんで。

金子

へぇ~。

栃尾

そうですね。「信頼してもらいたい」という気持ちだったんですけど、それによって心を閉ざすこともあるなっていう。

安田

どうかな。信頼してほしいんだったら、やっぱり、こっちが心をオープンにすることでしょうね。

栃尾

あ~、そうですよねえ。

安田

正直に言えばいいんじゃないんですか?初対面で「めっちゃデキる人に見えちゃうんですけど」とかって言うと……

金子

あ~!

栃尾

あ~、いいですね!

金子

いいですねいいですね。

安田

はい。「でも、そんなにはできないんです。まあ、できますけどね」ぐらいな。

栃尾

ははははは(笑)それだったらおもしろいかも。なるほど。

金子

うん。

安田

そういうアイデアを練ってみてはいかがでしょうか。

栃尾

わかりました。いけるかなあ。はい、ありがとうございます。

金子

うん。いい感じです。

栃尾

はい。

安田

ということで、本日は締めずに終わっていいでしょうか?

栃尾

はい。ありがとうございます。大丈夫です。

安田

はい。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2021年12月1日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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