「ブラック企業や毒親の境目」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第602回「ブラック企業や毒親の境目」
どのラインを超えたら本当のブラック企業なのか。本当の毒親なのか。
ゲリラーず3人で考えてみました。
栃尾

こんにちは。安田佳生ゲリラマーケティング ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

全てのことは慣れなのかなと思いました。金子あゆみです。

安田

安田佳生です。全てのことは慣れ?

金子

こんなこと言うとまたなんか突っ込まれそうだな。

栃尾

全てという言葉を安易に使いすぎじゃないですか?

金子

安易に使いすぎかなあ。人生において慣れしかない気がしちゃってて。今もう慣れたらなんでもいけるみたいな意気込みなんですけど、どうなんすかね。

安田

いや、99パーセントは慣れですよ。

金子

慣れっすよね。

安田

慣れです。

栃尾

もう通じ合ってる(笑)

安田

たとえば右手が使えなくなったら、左手だけでも歯磨きとかできるようになるんですよ。慣れれば。

金子

そうかも。確かに。

栃尾

左手だとやりづらいですよね。

安田

ということで、本日のテーマは慣れではなく。

栃尾

慣れじゃなく。

金子

うん。

安田

ブラック企業とか、毒親とか、親ガチャとかよく言うじゃないですか。

栃尾

はいはい。

安田

本当の意味でのブラック企業、本当の意味での毒親というものが、どの辺りに境目があるのかをお二人に聞きたいわけです。

栃尾

難しい。

金子

えー!親だって人間だからなぁ。

安田

僕自身はひどいブラック企業で働いたこともないし、毒親という人に会ったこともない。「本人の気持ち次第じゃないの?」と思っていたわけです。

金子

うん。

安田

「それは本当の毒親を見たことがないからだ」って言われたことがあって。言われてみりゃそうだなと。ひどい親も世の中にはいますから。

栃尾

そうですよ。子供を殺しちゃう親とかもいるわけじゃないですか。

安田

そこまで行けば誰が見ても毒親だと分かるんですけど。家が貧乏なぐらいで親ガチャ外れとか言っちゃっていいんだろうかと。

金子

いや、それこそ言葉が良くないっすよね。ハズレもクソも。

安田

そうですか。

金子

当たりだと思うか否かみたいなところもある気がしますけどね。

栃尾

あとは本人のポジティブシンキングだよね。

金子

はい。その本人の思考がどれだけ育ってるかどうかみたいな、関係ある気がしますけど。

栃尾

合う合わないもあるしね。Aさんにとっては毒親だけど、Bさんにとっては適切だったってこともあると思いますね。

安田

兄弟でもぜんぜん受け取り方が変わったりしますもんね。親の影響で次男がダメになっていく一方で、お兄ちゃんは全然平気だったみたいな。

栃尾

ありますよね。

金子

うん。

安田

そうなると、親じゃなく本人の責任なんじゃないのって気もするし。兄弟で親の対応が違ったんですよって場合もあるのかもしれないし。

金子

あー。性別で違ったり。

安田

性別だったり、長男だけ依怙贔屓されて次男は蔑ろにされてみたいな。それも結局、自分次第って気もするんですけど。

栃尾

今の話でいくと「子供時代は苦しかった」と誰もが思うような人を毒親と言うのかもしれない。合う合わないじゃなくて。

安田

100人子供がいたら100人とも苦しいのは毒親だと。

栃尾

そうそう。常に子供を否定するとか、ネグレクトみたいな人とか。子供の出来不出来とか性格に関わらず、どんな子供でもずっと苦しいって言うのは、毒親と呼んでもいい気がします。

安田

ブラック企業も、多くの人はひどい会社だって言うけど、1割の人が「ものすごくこの会社が好き」という状況なら、ブラック企業ではないと。

栃尾

ブラックじゃないとまでは言わないです。だけど全員がブラックだと言っていればブラックだろうとは思います。

安田

でもひとり残らずブラックだと思っている会社なんてなかなかないですよ。

栃尾

逆にどんなにいい会社でも誰かしらは文句を言ってるし。

安田

周りから見てこれひどいなっていう会社でも、「いや、自分はあそこのおかげで今があります」みたいに言う人もいますから。

金子

いるいる。いや、でもそれってなんか、逆張り言う人いるじゃないすか。

栃尾

天邪鬼ってこと?

金子

そう。めっちゃ逆張りじゃんこの人。すげえボロボロじゃんお前みたいな。

安田

天邪鬼というよりは洗脳という気がします。

栃尾

洗脳ありますよね。

安田

はい。「殴られる蹴られるの教育で育ってきたから自分がある」みたいに思ってる人って、その洗脳から抜け出せていない気がする。

栃尾

ありますよね。

金子

なるほど。

安田

だから人にもそういう風にやっちゃうっていう。

栃尾

はい。

安田

ちなみに毒親の親ってやっぱり毒親なんでしょうか?つまり連鎖するんでしょうか?

金子

思わない。

栃尾

毒親じゃなくても自分が毒親になっちゃうこともあるんじゃないですか。親が悪かったわけじゃないけど早く亡くなっちゃったとか。ちょっと不幸な環境で育ったとか。

安田

つまり遺伝は関係ないと。

金子

関係ない。

栃尾

遺伝じゃなくて環境なんじゃないんですか。環境だと思ってた。

安田

環境か。

栃尾

遺伝もあるのかな。キレやすいとかは遺伝とかあるかもしれないですよね。酒癖悪いとか。

安田

もって生まれた性格みたいなのはありますよね。

栃尾

ありますよね。連鎖するって言いますよね。

安田

ちなみに毒親って、育児放棄のネグレクトみたいなパターンもありますけど、逆に子供に構いすぎる依存症の親もいますよね。

栃尾

はいはい。

安田

何でも口を出してくるので「自由なく育ってきたからこんなになってしまった」みたいな。

栃尾

あるある。ありますよね。子供と自分を一体化してるみたいな。自分の手足のように動かそうとしたり。

安田

子供から卒業できないみたいな。

栃尾

自分がコントロールしないと気が済まないみたいな。確かにそういうイメージはありますね。毒親っていうと。

安田

なるほど。

栃尾

子供としては人格やアイデンティティがあるのに認めてもらってないみたいな。

安田

でも親って自分では「こっちの方が絶対に正しい」と思い込んでますよね。子供のためだと思って無理やり決めたり。親の方がいろんなことを知っているという前提で。学校の勉強はちゃんとやろうとか。

栃尾

宿題だけはやろうねとか。

安田

宿題やんなくてもいいから遅刻だけはしないようにしようとか。全部それ親の常識じゃないですか。

栃尾

そうなんですよ。

安田

それを押し付けるのがダメって言ったら、みんな毒親になっちゃうような気もするんですけど。どこらあたりからは押し付けたらダメなんですか?

栃尾

押し付けていいことはなんですか。ちなみに。

安田

いや、それ僕が聞いたんです(笑)

栃尾

何にも押し付けない方がいいと思いますけど。

安田

そうなんですか。たとえば体に悪いものばっかり好んで食べてたら、もうちょっと体にいいものを食べさせようって思うじゃないですか。

栃尾

思います思います。

安田

それも押し付けない方がいいんですか。

栃尾

無理やり野菜を口に突っ込むとかダメでしょ。

安田

じゃあ野菜を料理して肉に見せかけて食べさせるのはどうでしょう。

栃尾

いいんじゃないですか。子供が喜んで食べるなら。でも無理やり食べなさいって怒るのはしたくない。

安田

なるほど。難しいな。

金子

ほんと、難しいですよね。でも毒親って言わないでほしい。だって、一生懸命頑張って考えてやってることだと思うから、最終的には。

栃尾

そうだよね。

金子

たぶんそん時、子供は苦しくて大変だけど。

安田

親は親なりに頑張ってんだと。

栃尾

でもそれって「暴力も役に立ってる」的な論理につながらないかな。

金子

暴力は絶対良くないけど。

安田

はい。じゃあキリないので、この辺で終了したいと思います。本日はありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

栃尾

みなさんからの質問をお待ちしています。質問がある方は境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。では来週もお楽しみに。


*本ぺージは、2024年4月10
日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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