「財務諸表を知りたければ簿記を学べ!」と叫びたい気持ちをおさえながら(?)書き上げた渾身の1冊が発売になりました。書籍片手にPodcastを聞くとさらに理解が深まるかも!?Amazonのリンクはこちら(音声はこちら)
>>>大久保圭太氏のプロフィール
「これでもうバカにされない!必ずといってほどの相談される質問内容を、突然事業を引き継ぐことになった2代目社長をベースに紹介。財務3表を数字や専門用語に頼らず、ビジュアルでとことんわかりやすくした本です」。
サブタイトルAmazonあるじゃん。「数字の読めない社長の定番質問に答えた 財務の基本と実践」。
あれ?
書いてない?ほら。
あ、ホントだ。ほら、私の出てない。
なんだ、Amazon、国が違うのかな。
Amazon USかな。まあまあまあ、でも。
決算書の読み方、「そんなのあんだろ世の中に」っていう話ですよ。
死ぬほどね。
そう。
いや、でも財務諸表の本はどれ読んでもわかんないんですよ。
いや、わかんだろ。書いてみて「わかんない」って言われて、何回もケンカしたもんね。「簿記やれ!」って言いかけて(笑)
それは本出す意味なくなっちゃうから(笑)
簿記をやりたくない人にわかってもらわなきゃいけないから。それってダイエット本を出すのに「運動すんな」ってことでしょ?
そうそう。
「好きなもん食わせろ」って糖質食わせて「運動すんな」っていう人にダイエットさせるんでしょ?
そう。「何もしないで財務諸表をわからせて」っていうのがニーズですから。
いや、そんなん無理だわと思って。
でも、かなり近いとこ来たんですか?
1章書いてるときに、1章を質問にして、いろんな質問に答えていくんだけど、「わかんない」「わかんない」って言われて。それでね、ほぼやり直しよ。
グチ?
グチよグチ。グチというか難しいなと思って。わからない人にわかってもらうのっていうのは。俺は当たり前に使ってるけどさ、「売掛金って何ですか?」って言われちゃうとさ。
いやいや、そういうとこからですよね、そりゃ。
そう。なんかさ、そこが結構最後まで……
どこまで専門用語とするか。
で、簡単に書くじゃん?たとえば「商品および製品」って言うと嫌だから「在庫」って書くじゃん?そうすると「『在庫』っていうのは正しいんですか?正しくないんですか?」って言われんの。正しいとか正しくねえとかねえからと思って。で、何をあれなんだろうと思ったら、やっぱ財務諸表規則か、財規をベースに書かなきゃいけないんだと思って、それに最後直したんだけど、基本的には言葉はわかりやすく変えた。やっぱ2代目社長が登場しないと、10の質問ができなかったね。
社長さんが登場するってね、コメントに書いてありましたけど。出てくるんですか?
そう。ポンコツ社長がね。
要所要所に登場するみたいな?
要所要所じゃない。まず1章に登場する。1章の質問をポンコツがするのよ、ポンコツな質問。「貸借対照表がまったくわからない」とか。
あ、なるほど。「第1章 もしも数字の読めない2代目が社長になったら」。
いまはじめて見てる感がすごいね(笑)
だって、いま原稿がやっと手元に来たとこですよ、これ。まだ書籍化されてないですからね。
そうそう。
もうグチャグチャの原稿ですよ。
うるせえな(笑)
×とか、赤字とか、いろいろ朱入れされてるけど、すごいですね、これ。あ、なるほどね、Q&A形式になってるんですね。
そうそう。
「下町工場株式会社という製造業の会社を引き継いだばかりで」。
「下町ロケット」のパクリだよね。
「数字の読めない2代目社長が主人公です。前期までで先代は引退され今期から経営を任されたので、先代より大きい会社にしようとはりきっています。大きくするために、まずは売上をあげようとしました。販売のチャンスを逃さないため、在庫を多めに持つようにしました。さらに多くの製品をつくるため新しい機械を買い、製品の製造ラインを増やしたのです」。で、以下ずーっと続くと。
読んだね(笑)
そのあと、「いったい何がいけなかったのでしょうか」というところから……
煽るねえ(笑)
下町工場株式会社のそれこそB/S・P/Lが出てきて、これにどこが問題があるのかというのがコメント……あ、面白いじゃないですか。いい本かも。
ありがとう。ここに行き着くまでにすげえやり合ったから。
え、すごいじゃないですか、これ。で、またこんど、その解決したあとに、「じゃあ、お金はいくらあればいいかがわからない。これについてはどれが妥当なのでしょう」というのが次進められていくと。
そうそう。で1章で質問に答えていって。だいたい中小企業の社長が……
陥る質問ですね。
そうそう。
ああ、「銀行は財務諸表のどこを見ているのか」とかね。
そう。
だから、中では借入とかし始めるんですね、きっと。
そうそう。なんで予測すんの?
そんな流れじゃないですか。あ、オーナー社長の給与はいくらにすればいいのか。あるあるですね(笑)
あるあるでしょ?結構、俺、詰め込んだから今回。
いいですよ。「代表取締役と株主って何が違うの?」。会社法のほうじゃないですか、これは。
でも、そういうのは結構出てくるからね。で、それを全部2代目社長に背負わせたっていう。そこでなんとかわかるようになって、2章で……
財務諸表は三角でわかると。
一応まあ解説ではね、三角でわかるね。まあ、三角っていうか感覚でわかってほしいんだけど。
いいんですか?感覚で。
感覚でしょ。
あれ、一応、流動比率と資本比率とか、ちょっと小難しい用語が。「P/Lは5つの利益から出ている」。
なんかテキトーに読んでるだけじゃねえかよ(笑)
順番に読んでるんですよ。
そうそう、2章でだいたい解説してって。
で、第3章にいくと……
ちょっと毒が出てくるのね。
「中小企業の財務諸表は間違えている」。
っていう毒をね(笑)
ちょっと大久保先生っぽいですね。で、さらに第4章は「こんな財務諸表はやばい」。
ちょっとね、「借りたら返すな」の……
虫が出てきて、最後は「ここをいじれば会社は強くなる」。詐欺師みたいになってますね。
違うわ(笑)最後のやつはね、2代目社長がダメにしたB/Sを改善していくっていう改善の物語があって。これ、俺、書いてておもしれえなと思ったけど、最終章はもうP/Lいじれないじゃん?もう、だから財務の時間軸をいじってB/S強くするんだけど、「回収サイトを早くするとこんなにキャッシュ増えるんだ」とか。
あ、ホントだ。5章のスタートか、「回収サイトを早くしよう」。で、他はちゃんと図解があるんですよ。
図解が大変だったんだ。iPad買ってよかった。iPadで手書きで。だって、図、80ぐらいあるんだからさ。
すごいですね。
それを編集の人がExcelにしてくれてさ、たしかに「なんで俺、Excelでつくってなかったんだろう」と思って。
これ、大久保先生手書きで渡した?
手書きで渡した(笑)
そりゃあさ、出版社の方迷惑だわ。
いやあ、ひどかったなと思って(笑)「こんな汚いのはじめてもらいました」って言われたもん。
これは意外といい本かもしれない。
「意外と」ってなんだよ(笑)
いやいや。あれ!?いい本じゃないの?これ。
うちのスタッフに、「2冊目で決算書の読み方なんて面白くなんないし、だいたい2冊目は駄作なんですよ」とか言われたから、イラッとしてさ。
本気出した?
本気出して「どうしよう」って考えたら、やっぱストーリーかなと思って。
ストーリーですよね。
で、最後に直していって減らしちゃった。B/S自体は、純資産を厚くしていくのは何期もやんなきゃいけないから、それはやんなきゃいけないけど、「財務のサイトだけでこんなに変わる」みたいなのは見えた。順を追ってキャッシュが増えていくみたいな、キャッシュフロー計算書こう変わっていくみたいな。
ホントそうですね。ページめくるごとにB/Sがよくなっていくっていうこの感じ、面白いですね。
でしょ。これはね、ひょっとするんじゃないですか。
ね。ひょっとするんじゃないですか。
実務的に見てる観点とかもちゃんと入れてて、2章まではもちろん簡単だけど、3章とかで僕らが申告書のどこを見てるのかとか、3つしか書いてないけど、そこだけは社長も見てほしいってところとかを書いてるから。
あら、じゃあ、これは顧問とかで面談とかで話してる内容とかがちらほら出てくるわけですね。
そうそう。あとは銀行がどこ見てるかとか、償還年数とか。だから、うちのスタッフの教育にもできるというか。
いいですよね、社内の。
社内も含めて。
借入金はいくらが適正なのかとかね。
そうそう。結構出し切ったね。
これはいいじゃないですか。
燃えたよ。燃え尽きたよ、真っ白に。
症候群?
もうホントに酷でしたよ。
ですか。でも、よく書き上げましたね。
シンガポールで書いたり。
なんか酒の量が早くなったなと思ったけど、そういうことだったんですか。
何が?
ストレスたまってたんだなと思って。この3か月ピッチはええなあと思いながら。
だから、早く9時とかに帰って寝て、5時とかに起きてやってんだよ(笑)
たしかに2次会行かなくなりましたもんね。
行かない。飲んだらできないしさ。
いやいやいや、素晴らしいじゃないですか。これ、もうあれですね、しばらくはポッドキャスト、本を参考にしながら。
質問を無視して?(笑)
質問は当然取り扱いますが、「P38」みたいな感じで進めていけますね。
あ~、「買え」と(笑)
いや、これは買いでしょ。いいじゃないですか。
でも、まだ間違いもあるかもしれないから。
じゃあ、間違えたらぜひポッドキャストのほうに。
チェックのコメントが、社員の方からのメッセージがここに貼ってありますからね。
そうそう。まだ間違えてた。
ね青と黄色でいろいろ書いてますけど。
でも、そのあとも、印刷出すギリギリにもあった。
っていうか、こんなギリギリで出るんですか?ホントにこれ。
出………
間に合うの?(笑)
でも、いま、みなさん聴いてるときに、タイトルね、「財務諸表は三角でわかる 数字の読めない社長の定番質問に答えた財務の基本と実践」という本ですけど、ググっていただいて出てこなかったら、出なかったという(笑)事故になりますけど。
そうそう。いや~、だってハワイにいるときもさ、編集さんが夜中2時とかにチェックが終わって連絡くるわけよ。「直しておいてください」と。
校正ね。
あ、すげえ効率的じゃないですか。
効率がいいのかは俺はまったく……仕事しかしてないんだけど、だから、8時から2時ぐらいまでずっとこれやって、送ると向こうが朝でしょ?みたいなので。
向こうも勘弁してほしいですよね。
「もう返ってきた」みたいになるもんね。それでやっと間に合ったんだからさ、よっぽどだよね。
時差のおかげだ。
そう。最後、俺、シンガポールセミナーの2日目サボってこれやってたから。
仕事してください。ホントに仕事してなかったんだ?
2日目、俺がいなくても大丈夫な感じにして、ホテルこもってこれやってさ。それでもできたよ、やっと。「借りたな返すな」とはちょっと違う思い入れがあるよね。
きょう、あれだね、なんかもう、やり切った感が。しゃべりたいというか。
汚いんですね。
ゴミがもうね。
グチャグチャ?
グチャグチャですよ。
執筆家になっちゃって。でもすごいなあ。
なっちゃってないよ。もう当面書きたくないなっていう。
いまポロッとおっしゃいましたけど、「かりかえ」との違うというのは何が違ったんですか?
「かりかえ」はそんなにビジュアルもないし、いつも割とセミナーで話してることだよね、内容がというか、やってることが。今回は基本編じゃん?もう1回。
たしかに。しかも当たり前の簿記的な知識も入ってますからね。
そうそう。簿記やれよ、財務諸表読みたかったら。何回も「簿記やれよ!」と思いながら。それ言っちゃおしまいという(笑)
葛藤しながら(笑)
終わりにちょっと書いたね、それ。
「簿記やれよ」って?
終わりに、「本書では複式簿記の知識がなくても決算書が読めるように工夫してきました」というところにも赤字入りまくってますね。
そこの一文に俺は「複式簿記やれよ」っていう悪意を込めたね、ホント(笑)
そういうことなんですね。「俺がこんな苦労したのは」と。
そうそう。「おまえらがこんなにいいシステムの複式簿記を勉強しないからだ!」と思って(笑)まあ、でも、絵もいっぱい入ったから。絵が入ったから場所がずれたりとか、そういうのがすげえ大変で、いろいろ。
いや、でもホントに図解が……60ぐらいあるんですか?これ。
それ、全部iPadの手書きっていうね。ホントに編集さんに感謝ですね。
いや、ホントですね、これ。もう感謝で成り立った書籍ですね、これは。
ひどいよね、それ(笑)
素晴らしい。というわけで、2冊目おめでとうございます!
ありがとうございます。
新刊出ましたので、ぜひみなさんもチェックしていただいて。経営者だけじゃないですかね。
そうですね。まあ……誰でも。
ざっくり(笑)まあ、このリスナーの方であればみなさんも楽しいんじゃないかと。
それはいらないと思いますけど(笑)というわけで、ダイヤモンド社「財務諸表は三角でわかる 数字の読めない社長の定番質問に答えた財務の基本と実践」。
何回も言うな、それ(笑)
ぜひお手元にご用意ください。
ありがとうございます。
というわけで、本日もありがとうございました。