
散らかってるほうがいいみたいですよ。

仕事の向き・不向きについて、どう考えたらよいでしょうか?私は1年半ほど前に販売職から会計事務所の事務職に転職しました。「デスクワーク」「土日休み」「18時が定時」というスタイルへの憧れがありましたが、1年半働いて感じるのは、「自分に仕事が合ってない」ということです。というの、デスクワークのスキルが低いのと、なかなか会計の知識が身についていないと感じております。もともと頭がよくないのと、机に座って考えるよりも、動きながら考えるほうが合ってたのかなと思う日々です。前職のほうが自分には向いていたと思い、同じ業界に転職しようかとも考えています。「あきらめずにもう少し頑張れ」と言われそうですが、「合わないことを続けた先に何があるんダドダロウコッ……あるんだろうか?」とも思ってしまいます。

また、こんな考えでは、転職活動したら採用されそうにありませんが、安田さんはじめみなさんはどう考えますか?教えてください。ネガティブな質問ですみません。自分は基本的にポジティブ人間で取り組んできましたが、今回に関してはなかんか割り切れず、前を向けていません。異業種へ転職したのも、「これからは個の時代なので、会社には頼らず個人で生きていける能力をつけてやろう」という考えからでしたが、つまづいてしまい、自信もなくしてしまいました。「何も頑張らない」ではなく、頑張る方向性が楽しいのか、見極めることも必要かと考えています。長くなりましたが、ご回答よろしくお願いいたします。ということです。

まあ、だから、定年までいけば退職金で十分残りの人生は楽しめる感じだったのが、いまは退職金もそんなに出ないし、そこからの人生長いし、そう考えたら「1個の会社に頼らずに、個人でも稼げるスキル、早めにつけようね」ってことなんですよね。それ自体は正しいと思いますね。で、どうなんでしょう、転職したのにまた転職っていう。

そうかなあ。いや、でも、「わかってよかったんじゃない?」って言うと思いますけどね。「合わないっていうことがわかったから、1年半かかっちゃったけど、逆にわかってよかったよね」って思いますけど。……ん?(笑)

当事者からしたら、「転職したほうがいいとは思ってるんだよね」ってなったときに、誰かしら味方がいて、「そうしたほうがいいよ」って言ってくれると安心するっていうか、「自分の選択は間違ってなかったんだ」って思いたいというか。

で、いま、われわれのというか、私のまわりの採用関係やってる人と話してると、むかしは新卒で入ったらずっと働いてたじゃないですか。採る側も「新卒で働いたことない子のほうが育てやすいし、教えやすいし、辞めないし」って言われてたのが、最近は新卒もすぐ辞めちゃうんですね。

むかしは、しんどくても「ああ、社会人ってこうなんだ」って、みんな他の人と情報交換できなかったんで信じ込んでくれたんですけど、いまは同級生とLINEでつながっちゃってるんで、「おまえの会社、ちょっと変じゃないの?」ってすぐバレちゃう。で、そういう話してると、「3社目理論」っていうのがありまして。

でも、転職しても、自分がやりたいこととかも、まだ実は自分でわかってなかったりとかして、「好きだ」っていうだけじゃメシが食えなかったりとか、意外と得意なこととかも自分でわかってなくて、3社目ぐらいで、ようやく自分が求められてるものと自分ができることがわかってきて、非常に定着するっていう、いま「3社目理論」がとってももてはやされておりまして、私のまわりでは。

はい。で、やっぱりそこで大事なのが、「あの会社がひどかった」とか、「上司が悪かった」とかっていうんじゃなくて、自分がなんでそこに合わなかったのかっていうのをきちんと分析できてる人は、だいたい3社目うまくいくんですね。

そうなんですよ。この人、だから「自分が頭がよくない」って自分で分析してますし、机に座ってやる仕事じゃなくて、もうちょっと暗記とか記憶じゃなく、自分が動く仕事がやりたいんじゃないかなと思うんですけど。

次、だから、販売職行くのかどうかはわかんないですけど、「自分が何ができて、何が嫌いで、何が好きで」みたいなことは、そろそろわかってきたんじゃないかと思うんで、それを踏まえて探したらいいんじゃないですかね。
*本ぺージは、2019年6月5日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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