人間交換日記 36通目「目の前の現実を違った眼で観られる」大野

人間交換日記

「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。


36通目/大野からの返信
「目の前の現実を違った眼で観られる 」

安田さんはそっちに行くんだろうなって思っていました。
僕が伝えたいのは、それぞれの現実の起こし方によって現実が異なる。罰則やインセンティブが機能するいう観点ではない。現実の起こし方。ここにストレッチがかかるだけで、結構目の前の現実を違った眼で観られる。揺らぎというか、例えを極端にすれば真理が浮き彫りになりやすいから。
このように、そんな事は一言も言っていないにもかかわらず、僕たち人間は、一般化、歪曲、削除、という大きく3つのバイアスを持っていて、現実を起こしています。
ごめんなさい!毎回文字数は必ず確認しております。ワードの文字カウントが言うには、300文字以内ですけど、設定が違うのかしら?もし今度超えていたらアップする前に教えて下さい。認識としては、オーバーしたのは意図的に行なった1回なので。

前回35通目/安田「パワハラもいいところ」

大野さんへ
またややこしい話になりましたね。現実の起こし方の違い?それって言い方を変えてるだけじゃないですか。つまり「やると決めたのならやれ」ってことでしょ。「もし撃ち殺されるとしても、あなたは営業目標を達成できなのか?」これってパワハラもいいところですよ。「100万円払ったらやるのか?」これはインセンティブとしてよくある話。ただしあまり効果が出なくなっているやり方。結局人ってやりたいことはやるし、やりたくないことはそんなに頑張れない。無理に頑張ったらどこかがおかしくなる。ってことじゃないでしょうか。ところで最近300文字をオーバーしています。300文字以内で書くという現実をぜひ実現してください。

ー安田佳生より

 

前々回34通目/大野「一つの現実があるのではなく、現実の起こし方によって起こされる現実が現実。」

安田さんへ
判別する方法はありません。何となくと返事が来た。その事実に対して解釈は無数。この区別が大切

もっといえば、一つの現実があるのではなく、現実の起こし方によって起こされる現実が現実。

 例えば、司会者がアイディアを「2分で3つ以上お書き下さい」と言って、会議参加者が全員合意したとします。所が、2分で3つ書けない方が2人いた。時間内に書けた方と書けなかった方の違いは何でしょうか?センス?能力の差?
極端にいえば現実の起こし方の違いです。もし、書けなければ撃ち殺される、または、時間内に一つ書く度に10万円!これなら書けましたか?と尋ねると、どんな返事が返ってくるか?

つまり、自分が合意したことの現実の起こし方に差があったんです。
勿論言いたい事は、やると言ってやらない事が全てこれでなくなるということではありません。

ー大野より

 

これまでのやり取り

交換日記をする二人



火曜日
安田佳生(やすだ よしお)

1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/

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