「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。
160通目/大野からの返信
「何かと何かの境目を研究することがベストの歩み」
前回159通目/安田「確かに!」
なるほど。言われてみればおっしゃる通りですね。自分が言っていることの矛盾って自分では分からないのでしょう。ある鍼灸師の先生が言ってました。人間は自分で痛みをつくり出すそうです。なんか調子が悪いぞ、膝が痛いぞ、肩が上がらないぞ、という時、本当に痛い場合と自分で痛みをつくっている場合がある。ちょっとした違和感に神経を尖らせてどんどん痛いところを探してしまう。そこに意識が集中してバランスを崩して悪くなかったところまで悪くなる。つまりは自己洗脳ですね。自分はもう歳だからそろそろ膝が痛くなるはずだ。自分は運が悪いから絶対にいい仕事は見つからないはずだ。こういう自己洗脳ってどうやったら解けるんでしょう。
ー安田佳生より
前々回158通目/大野「きっとまだ学べる何かがある」
僕のは前者です。ただ安田さんがそこまでザラつくとしたら、それはそれできっとまだ学べる何かがあるのかもしれません。僕は丸と主張して、安田さんはそれは違う、俄然四角だと言う。でも角度を変えて眺めれば円柱なんてことはよくある。自身の使命を突き詰めた時、完全なるものとの共同作業をさせてもらっているという感覚にやがて必ず通ずる。完全なるものをここではなんて呼んでも構いませんが、宇宙の法則、自然の摂理、大いなるもの、神さま、お天道さま…。蛇足ですけど、安田さんのこうあるべきをやめるべきだという主張は結果的に遂行矛盾になっています。そして、洗脳という言葉を使われましたが、僕たちは自分で自分を洗脳しています。
ー大野より
交換日記をする二人
●火曜日
安田佳生(やすだ よしお)
1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/