大阪・兵庫を中心に展開する、高価買取・激安販売がモットーの『電材買取センター』。創業者である株式会社フジデン代表・藤村泰宏さんの経営に対する想いや人生観に安田佳生が迫ります。
第33回 3年後に生き残る企業と淘汰される企業の違い

そうですよね。ただね、本格的な労働力不足はむしろこれから始まると言われてるんです。既に人口は少なくなってるんですが、それでも主婦の方が働きに出るようになったり、定年が延びたりして、まだ労働力自体はそこまで減っていない。

ええ、本当に。中でも「中小企業で働く人」が激減するんじゃないかというのが私の予想でして。今は日本人の7割が中小企業で働いていますけど、20~30代の若手を大企業が囲い込んだら、中小企業に行く人が残らないんじゃないかと。

今だったらまだ、給料を上げたら採用できる可能性はあると思うんです。だけど経営者としては固定費としての人件費は増やしたくない。結果、外部のコンサルにお金を払って採用にお金をかけることになるんでしょう。

確かに、動いた会社にとってはチャンスですよね。給料を上げて、そのためにビジネスモデルを根本的に変えていこうという会社にとっては、大きな可能性がある。やっぱり儲かる仕事をして、社員が楽しく働ける会社にする以外、中小企業が生き残る道はない気がしますね。
対談している二人
藤村 泰宏(ふじむら やすひろ)
株式会社フジデンホールディングス 代表取締役
1966(昭和41)年、東京都生まれ。高校卒業後、友禅職人で経験を積み、1993(平成5)年に京都府八幡市にて「藤村電機設備」を個人創業。1999(平成11)年に株式会社へ組織変更し、社名も「株式会社フジデン」に変更。代表取締役に就任し、現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。