人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第143回 人生における「ちょうどいい負荷」とは

藤原さんはよく「負荷」はある程度必要と仰ってますよね。それって人生においても同じことが言えるんじゃないかと思いまして。

動物って種ごとにデフォルトの負荷が違いますよね。マグロは泳ぎ続けても疲れないし、ナマケモノはぶら下がっているだけ。人間にとってのデフォルトは「歩くこと」なんじゃないかと。だから筋トレをガンガンやるのはデフォルトを超えている。

それはあるかもしれませんね。おそらく本来、人間は適切な負荷を知っていて、自然に生きるだけで十分に負荷がかかるように設計されているんじゃないかとも思いますし。でもこの世界には、それをわからなくしてしまう誘惑がたくさんあるんですよ。

楽をさせた方が商売的にも儲かりますからね。楽することに中毒性があるというのは本当にそう思います。でも一方で、しんどい方も中毒になりますよね。昔は生きるために筋肉が必要でしたけど、現代社会では筋肉が生きる力に直接関係しないわけで。

それは僕も同じかもしれません(笑)。ただ経営者としては、脳に対する負荷も大事だと思っていて。特に重要なのは自分で負荷の量を決められるかどうか。社員さんは決められた時間に決められた仕事をしなきゃいけないので、外部からコントロールされてしまう。

それでいうと、「不安」のようなネガティブな感情も、神様が与えた適切な負荷なのかもしれませんね。危険を避けるために不安がある。でもそれを勝手に作り出して病むのは、種類か大きさが間違っているシグナルという気がします。

そうですね。ただ異常を検知することって結構難しいんですよね。お箸の持ち方と同じで、異常な持ち方に慣れると正しい方が「おかしい」と感じてしまう。異常な状態で異常を見抜かなきゃいけないわけですから、信頼できる人に客観的な意見をもらう方がいいのかもしれません。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















