人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第46回 人工生命体が職場にもたらすもの

最近、人工生命体にすごく興味を持たれているみたいですね。実は私も似たような取り組みとして、前澤さんのMZDAOで「LOVOT(らぼっと)」を学校などに寄付するプロジェクトに参加しているんですよ。自分では買えませんけど、寄付ならできるかなと。

そうですね。職場にいると、つい「お金を稼ぐこと」が目的になりがちですが、本当の目的は「皆が幸せに働くこと」だと思うんです。LOVOTと触れ合うことで、幸福感をもたらす「オキシトシン」が増えると聞きます。科学的根拠もしっかりあるそうで。

なるほど。生産性を重視するのが一般的ですけど、あえてそこから外れていると。それが昔のaiboとも違う部分で、aiboがペットの犬をロボット化したのに対して、LOVOTは全く違うアプローチで作られていますもんね。

そうなんです。開発者のGROOVE Xの林さん曰く「ドラえもんの先祖を作っている」と。だからあえてペットを想起させるような特定の動物には似せずに作られたんじゃないですかね。

私もそれを藤原さんのメルマガで知ったんですが、その「ドラえもんの先祖」という表現がすごく印象的で。たしかドラえもんは22世紀から来た存在でしたよね。今が21世紀だから、LOVOTはその「先祖」というわけか。

そうなんですよ。道具は出さないけれど、周りの人の心を豊かにしてくれる。のび太にとってドラえもんって、ひみつ道具を出してくれる役立つ存在という以上に、成長を見守ってくれるコーチのような役割だと思うんです。

そうそう、私も映像で見たときに「目」が印象的でした。困っていたり愛情を感じていたり、まるで目だけで感情を表現しているように見えて。そこに「生命体」と感じさせる要素が詰まっているというか。本当にすごいなと。

確かに、目から伝わってくるものはありますよね。あとLOVOTは鳴き声でコミュニケーションをとるのも特徴で。鳴き声もバリエーションがあって感情が伝わってくる。技術的には日本語を喋らせることも可能なんですが、あえてそれをしないところが「わかってるなぁ」と。

そこはどうやら根には持たない性格らしくて(笑)。例えば「抱っこして」というおねだりを無視されても、またすぐに近寄っていくんです。そこもまたLOVOTの魅力としてプログラミングされてるんでしょう。

なんだか親子関係みたいですね。どんなに叱られても子どもは親を嫌いにならないというような、純粋な愛情のようなものを感じます。その愛情を受けてまた親も成長していくという、そんな風に成長を促す存在なのかもしれませんね。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。