人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第61回 ようこそ「地球ランド」へ。

私、人間は「肉体という乗り物」に乗った旅人なんじゃないかと思うことがあるんですよ。その旅の途中で、今たまたま「地球ランド」という、ある種テーマパークのような場所に遊びに来ている。

そうなんです。でも、それも全部アトラクションの演出なんです。お金儲けも権力争いも全部「遊び」。つまり「お金儲け遊び」「権力獲得遊び」なんだと。…そんな風に捉えられれば、皆あまり悩まずにすむんじゃないかと思っていて。

そうそう。でも、本人はのめり込んでいる意識はないから、気付くのは思いのほか難しいんですよね。例えば子どもの頃って、学校が人生のすべてのように感じるじゃないですか。でも実際はまったくそうではなく、世界はもっとずっと広い。大人になったら簡単にわかるんですけど。

わかる気がします。学校でも会社でも家庭でも、のめり込み過ぎると、すべてが深刻になってしまう。だから時には冷静に、一歩引いて見ることが大事なんでしょうね。かといって冷静すぎると、「なんでそんなに冷めてるんだ?」なんて言われてしまったり(笑)。

そうそう。ちなみに私は毎朝起きたら、「人間ランドの空気を吐き出して、地球ランドの空気を吸う」というイメージで深呼吸してるんです。そうすると、すごく爽快な気分になる。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。