人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第90回 大谷翔平に学ぶ、「人間ランド」に染まらない生き方

今日は以前お話した、「地球ランド」と「人間ランド」についてお話ししたいんです。

我々人間は、自然の摂理が支配する「地球ランド」の住人であると同時に、人間社会のルールで動く「人間ランド」の住人でもあるわけですよ。でもその二つの世界を行き来しているのは人間だけなんです。

確かにそうですね。動物たちは「地球ランド」のルール、つまり食物連鎖や自然淘汰といった摂理だけで生きている。だけど人間は法律や経済、文化といった独自のルールを持つ「人間ランド」を作り上げ、その中で複雑な営みを続けていると。

そうなんです。そして私たちは知らず知らず「人間ランド」のルールに強く引っ張られてしまう。そのバランスを取るために、どうすれば「地球ランド」の感覚を取り戻せるか考えたのですが、キーワードは「美しさ」ではないかと思い至りまして。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。