人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第95回 人はいつ「大人」になるのか?

そうなんです(笑)。法的には年齢で区切られますけど、年齢を重ねたからといって自動的に大人になるわけではない。よく「自分の子どもができたら大人になる」なんて言いますけど、親になっても精神的に未熟な人はたくさんいますし、 逆もまた然りで。

「自分」と「自分以外」の比率の変化なのかなぁと。人間、誰だって自分のことが一番大事じゃないですか。でも生きていく中で、子どもや家族のような「自分より大切な存在」ができてくる。そっちの割合が増えていくことを、大人になると言うのかもしれません。

ああ、なるほど。自分より他人を優先できるかどうかが、大人と子どもの境目だと。

そうなんです。自分の子どもが車に轢かれそうになったら、身を挺して助けるじゃないですか。それはやっぱり大人の行動だという気がします。もっとも、他人の子どもでも同じように体が動くだろうか、と考えると、なかなかイエスとは言えない。私の「大人度」はまだそれくらいなんです。

会社を一度潰してからですけどね。人のために時間やエネルギーを使うことを意識するようにしないと、すぐに自分のことばかり考えてしまいますから。いろんな人から相談を受けますが、真摯に話を聞くようにしています。

以前から続けられている「こだわり相談ツアー」も、その一環なわけですね。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


			
						
		















