中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.11
居酒屋で知った、本当に学ぶべきこと
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も、先週の続きから。
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中学を卒業してそのまま、右も左もわからぬ塗装の世界に飛び込んだ私。最初の頃は、自分が何をやっているのかまるでわかりませんでした。
当時は一般住宅だけでなく、大きなビルとかゴルフ場、あるいは大型スーパーなど、様々な現場を担当していました。建物の規模や種類によって進め方も変わってきますし、塗料だって違います。
当時の塗装業界は完全に「目で見て盗め」の世界でしたから、今のような手取り足取り教えてくれる研修もありません。先輩たちの話を盗み聞きしたり、やり方をこっそり観察したりしながら、少しずつ自分の知識・技術を磨いていったものです。
それでも、なかなか思ったように成長できない。先輩たちの技術を盗みたくても、仕事中は自分もバタバタでそんな暇がない。……ということで私が目をつけたのは、夜の居酒屋でした。
夕方、仕事が終わると、先輩たちは皆連れ立って居酒屋に飲みに出ます。でも私は酒が得意ではないし、そういった集まりの場もあまり好きではありませんでした(そもそも未成年だろう、というツッコミは置いておいて)。
でも、情報を得るには仕方がない。そう腹をくくり、先輩たちについていくようになったのです。
それでタメになったのかって?
そうですね、そこで過ごした時間の9割以上は、苦痛でしかありませんでした(笑)。先輩たちの話はほとんど毎日同じだし、店は汚いし、料理も美味しくないし。
私は最初の一杯をチビチビ飲みながら、「俺はこんなところで何をやっているんだろう」とお開きの時間を待っていたものです。私が欲しかった技術や知識についての話は、本当にちょろっとだけ。先輩が気まぐれに教えてくれるときだけしか聞けなかったのです。
ともあれ今思えば、私はこの居酒屋でたくさんのことを学んだ気がします。非常に辛い時間ではありましたが、無理してでも毎日ついていってよかったなと今では思います。
さて、ここで学ナシ経営のススメ。
「学ぶべきことは、何か」
仕事についての知識や技術を学ぶのは大切なことです。でも、社会人として学ぶべきは「それだけ」ではない気がします。先輩たちが居酒屋でするつまらない話を聞きながら、私はどこかで「社会で働くとはどういうことか」を身をもって理解していったようにも思うのです。「飲み会なんて勉強にならないから」と、ひたすら机に向かって勉強していたら、私の視野はひどく狭いものになっていたのかもしれません。
ということで、また来週。