中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.7
15歳の問題児が働き口を見つけた方法
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も先週の続きから。
……
……
9割以上の生徒が高校に進学する中、私は受験自体をしないまま、中学を卒業しました。友人たちの私を見る目には、同情とも呆れとも言えない表情が浮かんでいましたが、当の私はと言えば……
「これで大嫌いな授業とおさらばだ！」
てなもので、幸せいっぱい。むしろ、これからもあんなにつまらない授業を受けなければならない彼らにこそ、同情しているような状態でした。
ともあれ、進学しないのなら、働かなければなりません。
過去にも紹介したように私の家はなかなかの貧乏暮らしでしたので、高校にも行かない、働きもしないような奴を置いておく余裕はありませんでした。
それに、当の私も、早く自分で稼げるようになりたかった。
自分で稼げるようになれば、きっと今よりも自由な人生が送れる。そう考えていたのです。
ですが、なんの技術も知識もない15歳に、就職のツテなどないのです。いや、真面目に勉強してきた15歳なら違ったかもしれませんが、こちとら小学校時代からほぼすべての授業をボイコットしてきた、筋金入りの問題児なのです（笑）。
働きたいのに、働き口はない。これは困った。
そんな中、中学時代の同級生の友人の家に遊びに行く機会がありました。彼の父は塗装会社をやっている社長さんで、遊びに来た時に顔を合わせることもありました。
30人以上の職人を使う大きな会社の社長だけあって、かなり迫力のある、豪快なお父さん。私が高校に行かず働こうと思っている旨を話すと、いきなりこう言いました。
「なんや、だったらウチで職人やるか？ みっちり教えたるぞ」
私にとっては渡りに船の話でしたが、しかし、先述したように私は何も知らない問題児。
「でも……自分勉強はまったくダメで。そんな人間でもできますか」
そう言うと社長は「はあ？」と呆れた顔で言ったのです。
「お前何言っとんねん。塗装職人の世界じゃ、学歴なんて役に立たんわ」
……
かくして私は塗装業に出会うことになるわけですが、ここで学ナシ経営のススメ。
「友達の親が社長だと雇ってもらえる」
なんて、そうとは限りませんが（笑）、そんな経緯で働き口が見つかることもあるという話です。逆にがんばって就職活動をしても内定がもらえないこともある。人生は何があるかわかりません。「学歴さえあれば大丈夫！」と思っているとしたら、それはいささか一面的過ぎるのかもしれません。
ということで、また来週。
