レコメンドでたまたま知ったのですが、
知り合いの方がビジネス系の動画で当たって
2、30万人くらいの登録者をいま持っています。
その方からみるとわたくしは
知り合いと顔見知りの中間くらいの距離なのですが、
知ってからは20年以上経っているので、
人となりについてはこちらもよくわかっています。
動画を見たところ
昔から知っているいつもの様子で、
年齢を経ても変わらない人だなあという印象でした。
昔のその方というのは
「飲み会の中心になる楽しい人」でした。
他方、
勝手にあれこれいうのは失礼であることは承知の上でいうと
わかりやすく軽薄なところがあり、
あくまで遊びの場に同席させてもらうときに楽しい方であり、
それ以外の場では一緒になることはないだろうと
当時のわたくしは思っていました。
その方は後継者だったために若くして継いだビジネスをやっていたのですが、
規模や内容にはあまり変化はないようでした。
しかしいま、動画を通して見ると
その方はビジネス系動画発信者に必要な条件をくまなく満たしていました。
そのひとつはプロという肩書であり、
また流ちょうな語り口であり、
あるいはちょっとエグい感じのユーモアがありました。
なにより、視聴者が望んでいるのは
「おもしろい」「わかりやすい」だけでなく、
「役に立った」という気がする体験です。
専門家であれば
総合的に判断して言い切ることまではできないことがあるとしても、
体験的エンターテインメントを求める視聴者には
断言して伝えた方がいいということはままあることだと思います。
そこでその方は軽やかに言い切ることができる。
昔は軽薄と受け取っていたことも、
しかるべき時代のしかるべきフォーマットに乗れば、
輝くのだなあと感心させられました。
時代が追いついたというべきか、
時代に選ばれたというべきか。
まあ、そんな動画の存在もレコメンドで知ったわけなので、
時代というよりアルゴリズムかもしれませんけど……