GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜【vol.003】

案C 安田佳生編

安田

では私(安田)からもアイデアをひとつ。

実はこれ(フードトラック)に関しては、昔から温めているアイデアがあります。名付けて「銀座が来る日」。

アメリカにいた頃、移動式遊園地というものを見たことがあります。考えてみればサーカスなんかは元々移動式ですよね。そこで、です。

地方都市に行くと、どこにでもミニ銀座みたいな一角があります。でもそれは銀座とは似て非なるもの。一方、本物の銀座も、最近は不景気で廃れ始めています。そこで、本物の銀座を移動式にするわけです。

東京でも廃れるのに、地方都市でニーズがあるのか。年に1週間ならニーズはあると思います。毎年、一週間だけ、本物の銀座がやって来る。

日本で一番美味しい寿司屋、美味しい天ぷら屋、美人ぞろいのクラブ、本格的なBARなどが、年に一回やって来るのです。「ああ、来月はついに、わが町に銀座がやって来る!」銀座は行くところから、来るものへと変わるのです。

 


 

今回はFood Truckを深掘りしてみました。

さて、5位と4位も見ておきます。

 

 

5位 Freelancing : フリーランス化


フリーランス社会になりますよ、という例のアレなので、当たり前すぎて面白くないです。
これは省略します。

 

4位 Mobile consulting : モバイルテクノロジーのコンサルサービス


Mobile consultingって何となくふんわりしていてわかりにくいな、と思ったので英語検索してみると、下記の2つが主流となっていることがわかりました。

①Mobile Strategy(モバイル戦略立案事業)
モバイルを使ってあなたのビジネスはこんなにも効率的になるよ、ということをコンサルしていく事業
②App Development(アプリ開発事業)
あなたのビジネスに必要なアプリを開発しますよ、という事業

日本国内で調べてみると、アプリの開発は雨後の筍のように乱立していますし、モバイル戦略もIBMが検索トップにでてくるのでIT系大企業がマーケットを抑えているようです。今から事業化の可能性があるのは、独立系のモバイル戦略コンサルファームの立ち上げ、でしょうか。

今後「働き方改革コンサルファーム」や「AI専門コンサルファーム」が乱立することが目に見えているのと同様、「モバイル戦略コンサルファーム」も増えるでしょうから、ビジネス化としてはギリギリ間に合うかどうか、という感じでしょうね。

FreelancingとMobile Consultingは、大枠すぎて、ちょっと深掘りしがいがなかったですね。

ということで、今回は、Food Truckの事例をもとに、日本での展開について色々と考えてみました。

次回は、1位まで行きます。

3位 Translation services
2位 Healthy vending machines
1位 Smartphone repair

を見ていきます。
特にHealthy vending machinesの可能性について、深掘りしたいと思います。

 

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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