GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道
2018年試してみるべき6つの教育テクノロジー(Edtech)ツール
前回からは「教育」を取り上げています。
The Teacher’s Guide to Tech 2018(先生のためのテックガイド2018)というeブックから、スピンオフのweb記事を紹介しています。
<記事タイトル>
6 Ed Tech Tools to Try in 2018
2018年試してみるべき6つの教育テクノロジー(Edtech)ツール
前回は、先生がweb上で便利に簡単に「講義資料」を作成できるツール、INSERTLEARNING(インサートラーニング)を共有しました。
今日は、これです。
Flipgrid(フリップグリッド)
教育用のビデオディスカッションのプラットフォーム
—原文
It’s an app where someone, usually a teacher, poses a question or prompt, and students respond to it with short videos. Once they’ve finished their video, they can leave responses to other students’ videos.
At a time when we are all getting less and less comfortable with face-to-face communication, preferring instead to talk through text, Flipgrid gives us a way to bring our real voices, our actual faces, our true, less-edited selves back into play.
→このアプリは、先生が設問(や宿題)を投げかけ、生徒がそれに対して短い動画を投稿することで回答する仕組みです。生徒は自分の投稿をし終えたら、他の生徒が投稿した動画に対してレスを残すことができます。
face-to-face communication(対面での会話)を好まず、テキストメールでのやりとりが好まれる傾向になりつつあるご時世の中で、Flipgridは「実際の声」と「実際の表情」がわかりながら、遠隔コミュニケーションできるという価値をもたらします。
下記の動画を見てもらえるとイメージが出来ます。
欧米の教育機関では相当数の活用実績があるようです。
使い方としては、下記の3パターンでしょうか。
1.その日の授業の宿題を先生がFlipgridで出題して、生徒は次回の授業までに「回答を動画で投稿」して、他の生徒の投稿も「見たり、コメントをつけたり」した上で、次回の授業で先生が解説する。
2.クラスの運営やイベントの各アジェンダや意思決定の中で、校内では「時間が足りなくてオフサイトでやらなければならない議論」を、各自が自宅から自分の意見を動画投稿し、他の生徒の反応を確認しながら、教師がファシリテイトして決めていく。
3.長期休暇などでクラスへのコミットメントが低下しそうなタイミングで、クラスメイトが「顔を出して、実際の声で近況を報告」するリクリエイションとして利用する。