【GlobalPicks/vol.050】 2019年に目を配っておくべき食トレンド

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道

2019年 目を配っておくべき食トレンド

前回までは、中企業の起業家向けアメリカ雑誌「Inc.」のweb版からピックアップしました。
今週と来週(もしくは再来週)は、FOOD関連の記事を紹介します。
別件でググっているときに見つけた記事です。
askmenという、男性向け情報サイトで、アジア以外全世界的にページビューがあるみたいです。
Food Trends to Look Out for in 2019
2019目を配っておくべき食トレンド
2019アメリカで注目のFOODが11個紹介されているので、それを2~3回に分けて紹介します(11の中から5~6個に絞ってpickします)
とりあえず、記事の前置き文章を見ておきましょう。

<記事前置き>

—原文
To find some of the trendiest eats of the year ,AskMen analyzed data from Pinterest, Facebook, and more. 

今年最もトレンディな食べ物を探しすために、AskMen(このサイト)は、PinterestやFacebookなどの投稿データを分析した。
ということで、ユーザーがpinterestやFacebookに投稿したpostから、今何が流行り始めているのか?を洗いした、ということです。
このアプローチに興味を持ったので、この記事をpick upしました。
さて、順に見ていきましょう。

Mighty Mushrooms(でかいマッシュルーム)

—原文
Nutrient-packed mushrooms are bursting with flavor and make the perfect main, side dish, or appetizer for any dinner. That’s probably why they are springing up everywhere from coffee drinks to chocolate bars. According to Pinterest’s list of the  [top food trends for 2019], searches for fungi-focused recipes were up 64 percent year over year.

栄養が詰まったマッシュルームは、ディナーに出すと、メインにもサイドにも前菜にもなる。こうした理由でマッシュルームって、コーヒーにもチョコバーにも登場する。
Pinterestの「2019食トレンドリスト」によると、キノコに特化したレシピ(の投稿)は、year over year(前年対比)で64%増です。

前提として、北米&ヨーロッパではマッシュルームコーヒーが流行ってます。確かフィンランドのコーヒーだった気がします。マッシュルームはそもそも「スーパーフード」で、代謝UPとか、リラックス効果とか、快眠効果があります。
で、マッシュルームコーヒーが北米&ヨーロッパで流行っているんだけど「そもそもマッシュルーム自体が流行るんじゃないの?」ということです。データ的にもでかいマッシュルームをpinterestとかにupする投稿が如実に増えてきている、ということですね。
ということで、Mighty Mushrooms(でかいマッシュルーム)でした。
次。

Worldly Breakfasts(世界各地の朝食)

—原文
According to the National Restaurant Association’s annual  What’s Hot survey — a barometer of food and beverage trends in restaurants around the country — worldly breakfast dishes are expected to be exceptionally popular in 2019. The yearly poll examined the responses of approximately 650 professional chefs (all members of the American Culinary Federation) and found that more than 69 percent of respondents said globally inspired breakfast items would be the year’s top food trend. 

National Restaurant Associationのannual(毎年恒例)のWhat’s Hot survey(「今何がHOTなのか?調査」)によると、worldly breakfast dishes(世界各地のbreakfastを取り入れた朝食)が2019年にめちゃくちゃポピュラーになる、とのこと。この毎年恒例のpoll(投票)は、650人のプロのシェフによるもので、69%以上の回答者が「世界各地の食にインスパイアされた朝食が今年のトップトレンドになる!」と答えている。

要は、世界各地の食べ物(特に朝食にされる食べ物)にインスパイアされたbreakfastが、欧米の朝食として2019年に再構築されて、めちゃくちゃ流行るよ、ということですね。
写真の例は、チュニジアの朝食を欧米流に再現したbreakfastだそうです。
となると、日本からは「納豆」とか「鮭」とか「味噌汁」がノミネートですかね(笑)
これを欧米風にbreakfast化すると、鮨で言う所のカリフォルニアロールみたいな「仕上げ」になるんでしょうかw
朝食に特化したカフェで、このWorldly Breakfastsを徹底的に追求したお店を作ったらそこそこ行けそうですね。
Today’s World Breakfast(本日の世界朝食)だけのシングルメニューにして、「今日はチュニジアの朝食です」みたいな提供をすれば、なんかそこそこはいけそうじゃないですか?各国の大使館とかに協力(というかただの承認)してもらえばそれなりに公式感もるしね。
(大使館の職員を招待して、食事してもらって写真撮って壁に飾っておけばOKかと)
昼間以降は「多国籍カフェ」にして、外国語のカフェレッスンとかに使ってもらえるような仕立てにすればいいですね。
たまには「北朝鮮」とか「ベネズエラ」のような、「外交や治安の関係上行きたくてもいけない国」の朝食がてくると、いいですよね。承認取れないですけどねw
ということで、Worldly Breakfasts(世界各地の朝食)でした。
そして、なんと、念のためググってみたら「世界の朝食」を提供する、worldbreakfastというお店が昨年青山にOPENして、大変な盛況ということが判明しました。
盛況なのですでに2号店も来ているようです。
ということで、さっきのアイデアは一足遅かったようです(涙)
&
この店、さらに流行るでしょうから、そのうち近くにできるでしょう。
公式サイトも見つけました。そう、こういう感じをイメージしてました。
で、午後はここで語学のカフェレッスンやればいいかなと。
完全に「一足遅れてしまった典型的な事例」でした(笑)
今月は「イランの朝ごはん」とのことです。
https://www.world-breakfast-allday.com
This sparks joy!

「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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