【vol.236】2022年に注目されているスタートアップ企業⑤

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、各国で2022年に注目されているスタートアップ企業をPick Upしています。
今回はイギリス(UK)の記事です。

今回の記事はコレ
https://startupstash.com/uk-startups/
Top UK Startups To Watch in 2022
(2022年UKで注目すべきスタートアップ企業達)

21社が取り上げられているので、その中から面白そうな会社をピックアップしています。

12. Whirli
HP  https://whirli.com

The company provides a toy sharing subscription service for kids, which means that parents can pay the subscription and they will have the choice of what they want, then the company will deliver it to them. Once they are done with these toys, the company takes them back and can replace them with other toys. This makes toy shopping fun and varied for both kids and parents.

同社は、子供向けのおもちゃのシェアリングサブスクリプションサービスを提供している。親がサブスクリプションを支払うことで、子供たちは欲しいものを選ぶことができ、選択後にそのおもちゃが届けられる。おもちゃを使い終わったら、同社が引き取り、他のおもちゃと交換される。
なので、子供にとっても親にとっても、おもちゃの買い物が楽しく、バラエティ豊かになる。

おもちゃのシェアリングサブスクということなので、目新しいなと思い、どんな感じがHPを見てみました。

・月額課金のサブスク
・小さな子供向け(その親向け)
・小さな子供向けのおもちゃは「買っても子供がすぐ飽きてすぐに無駄になってしまう」という課題に対応している
・サブスクの料金(トークン制)の範囲内で「飽きたらすぐに次のおもちゃ」を選んで届けてもらえる
・飽きたおもちゃは簡単な手続きで返送する
・気に入ったら一定期間持ち続ければ「所有(購入)」できる
・シェアリングだけど「衛生面」に配慮されている
・プロモーションは「使い捨てじゃなく、地球にやさしいおもちゃ利用」というSDGs文脈で訴求している

上記のような感じでした。
イギリスではかなり流行っているようです。

価格帯は月額で2000円~5000円くらいの各種プランがありました。

おもちゃのシェアリングと聞くと「with コロナ」には向かない、と一見思ってしまいましたが、その辺りの衛生管理はきちんとしているようなので、既に「after コロナ」であるイギリスではかなりの市場を獲得し始めているようです。

日本でも「after コロナ」が定着した後には、またこうしたシェアリングサービスがどんどん出てくるのではないでしょうか。

「サブスク×シェアリング」の事例として紹介しました。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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