GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
引き続き「働き方」とか「仕事」について、昨年世界的(西洋世界)に流行ったバズワードに関するBBCの記事を取り上げたいと思います。
今週の記事はコレ
↓
(https://www.bbc.com/worklife/article/20231219-ten-work-buzzwords-that-took-over-in-2023)
Ten work buzzwords that took over in 2023
2023年に流行った「仕事」に関するバズワード10
1.Lazy girl job
2.Summer of strikes
3.Authentic
4.Bare minimum Mondays
5.Coffee badging
6.Hush trips
7.The Big Stay
8.Personality hire
9.Rolling recession
10.#WorkTok
先週は「Bare minimum Mondays」について、でしたので今週は「Coffee badging」の原文を読んでみたいと思います。
Coffee badging(コーヒーバッジング)
As bosses have won back power throughout 2023, many workers have found themselves returning to their desks, at least a few days a week. Many don’t want to be there – an attitude that’s given rise to “coffee badging”. Data from a June survey by video-conferencing company Owl Labs showed around 58% of hybrid workers admit to going into the office, swiping their work badges, grabbing their morning coffees and leaving to work from home for the rest of the day.
→
2023年を通じて、上司が力を取り戻すにつれ、多くの労働者が少なくとも週に数日はデスクに戻るようになった。多くの労働者はリアルオフィスにいたくないと思っており、その姿勢が「コーヒーバッジ」を生み出している。ビデオ会議会社Owl Labsが6月に行った調査のデータによると、ハイブリッドワーカーの約58%が、オフィスへ行き、ワークバッジをスワイプし、朝のコーヒーを飲んで帰宅し、その日の残りは自宅で仕事をしているとのこと。
Coffee badging(コーヒーバッジング)という言葉を耳にすることが増えました。
Coffee badging(コーヒーバッジング)とは、「短時間だけオフィスにリアル出社して、出社の履歴を残してコーヒー飲んだら数時間で帰宅してしまう」現象のことです。
コロナ禍の「フルリモートワーク」から、「ハイブリッドワーク」に切り替わった会社でよく見られる現象です。
その「ハイブリッドワーカー」の6割がこの「コーヒーバッジング」を実行しているようです。
結局のところアフターコロナの正常化社会においても「フルリモート」を求めている人が多い、ということですね。
Even as return-to-office policies are increasingly winning out, workers have made their preference for flexible work – and free coffee – abundantly clear.
→
オフィス復帰の方針がますます優勢になりつつある現在でも、労働者はフレキシブルな仕事(無料のコーヒー付き)を好むことをはっきりと示している。
基本的には西洋のビジネス世界でも「オフィスに戻ろう」という動きが優勢のようですが、この動きへの従業員サイドの対抗措置がCoffee badging(コーヒーバッジング)なわけです。
景気のサイクルも相まって、コロナ時代よりも「従業員>経営陣」という力関係になってきているように見えます。
実は、経営陣のもっぱらの仕事が「従業員へのサービス」となっている会社が、水面下で急増しているのではないでしょうか?
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
著者ページへ