【vol.328】自動車産業の2024-2026年における10のインパクト(水素自動車)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、EXPLODING TOPICSという「今どんなトピックが盛り上がっているのか?」を可視化する専門サイトから、「自動車産業のトピック」を取り上げたいと思います。

今回の記事はこれ。
10 Important Auto Industry Trends (2024-2026)
自動車産業の2024-2026年における10のインパクト
https://explodingtopics.com/blog/auto-industry-trends

自動車産業の10のインパクトは下記の通りです。

1. Electric Vehicle Adoption Increases Worldwide
2. Autonomous Vehicles Change The Face Of The Auto Industry
3. Cars Become Even More Connected
4. Vehicle Purchases Shift Online
5. The Automotive Parts Market Continues To Grow
6. Chip Shortage Continues To Plague Auto Manufacturers
7. Auto Sales Impacted By Low Inventory And High Prices
8. Micromobility Presents A Potential Shift Among Consumers
9. Hydrogen May Be The Fuel Of The Future
10. Luxury Car Brands See Growth

 

先週の「7. Auto Sales Impacted By Low Inventory And High Prices」と「8. Micromobility Presents A Potential Shift Among Consumers」に引き続き、「9. Hydrogen May Be The Fuel Of The Future」を見ていきます。

9. Hydrogen May Be The Fuel Of The Future
(水素は未来の燃料になるかもしれない)

Along with battery-powered electric vehicles, fuel cell electric vehicles (FCEV) are another alternative to internal combustion engines.
FCEVs don’t rely on a battery. Instead, they get power from a fuel-cell stack that’s fed hydrogen and oxygen to create electricity through a chemical reaction.

バッテリー駆動の電気自動車と並んで、燃料電池電気自動車(FCEV)も内燃機関に代わるもうひとつの選択肢である。
FCEVはバッテリーに頼らない。その代わり、水素と酸素を供給して化学反応によって電気を作る。

電気自動車(EV)に対して、燃料電池自動車はFCEVと呼ばれるみたいです。
FCEVの中心は「水素」自動車です。

 

The market for FCEVs is expected to grow at a remarkable CAGR of nearly 70%, through 2026.

FCEVの市場は、2026年まで年平均成長率70%近い著しい成長が見込まれている。

FCEVの市場はかなりの高成長率が期待されているようです。
とはいえ、水素自動車業界を牽引している2大メーカーである「トヨタ=mirai」にしても「HYNDAI=Nexo」にしても、最近景気のいい話は発信されて来ません。

実際に「mirai」の検索数も数年前を天井として、明らかに伸び悩んでいるようです。

 

The main issue holding back the popularity of these vehicles is a lack of hydrogen fueling stations.
In the United States, there are only 54 stations where hydrogen is available and 53 of them are in California.

水素自動車の普及を妨げている主な問題は、水素ステーションが不足していることだ。
米国では、水素を利用できるステーションは54カ所しかなく、そのうち53カ所はカリフォルニア州にある。

これはよく知らなかったのですが、水素自動車が「未来の自動車」と言われながらも、実際はカリフォルニアのみで普及しているのが実態、というところなのですね。

なお、その後の続報的なニュースで「カリフォルニアでは水素ステーションがどんどん閉鎖されている」というのを見かけました。
その結果、営業しているステーションでは、燃料補給の待ち時間が1時間になることもあるようです。

どうやら実態としては、FCEVの未来(mirai)はそれほど明るくなさそうですね。。。

 

 

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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