今週は!
「さあ、何屋さんになろう」のキャッチフレーズで開校したブランドファーマーズ・スクール。今週土曜日から、早くも二期生の講座が始まる。今度はどんなビジネスが誕生するか。いまから楽しみでならないが、このブログでは引き続き第一期生10名のビジネスを紹介していくことにしよう。
今回登場するのは、土曜日クラスの「おかあさん」こと黒須貴子(50歳)さん。いつもやさしい笑顔と愛情あふれるコメントで土曜日クラスを包んでいた黒須さんであるが、本業は埼玉県内を中心に消防設備などの保守点検を行う会社の経営者。38歳で起業して以来、旧態依然の男社会である業界をなんとか良くしようと孤軍奮闘。女性活用や働き方改革に取り組み、いまもサイバー大学でITを学ぶ勉強家でもある。
ところが「凝り性で、何事にも一生懸命になり過ぎてしまう性格」が災いしたのか。2年前にがんを発症。これを機に、自分の人生を見つめ直そうと思っていたときにスクールと出会い、入学を決めたのだという。こんな黒須さんから生まれたビジネスは、経営者として味わってきた数々の苦労を含め経験したことのすべてが活きるものとなった。
-タグライン-
会社からすこし離れてひと休み
-ネーミング-
社長峠の茶屋
-コンセプト文-
社長さん、長い道中お疲れ様です!
ここらでちょいと・・ひと休みなど如何でしょう。
さてさて「これが正解!」というのは無いじゃないですか。こと社長業においては。商品も違えば、マーケットの規模も会社の形態も、それぞれちがう。そこが経営の面白さでもあるのですが・・・やっぱり社長も人間です。くたびれちゃう事もあるんです。社員の前では弱音を吐いていられませんからね。たとえ日々トラブルの連続でも、銀行の残高が赤信号になっても。
ただ、過度のストレスというのはじわじわと心身を蝕んでいくものだという事を私はいま、身をもって痛感しているところです。起業してからというもの、常に情熱と気合と根性!でいくつもの山を越えてきましたがここへきて畳みかけるように病が私の足をとめております。こりゃまいった、と思いつつ、せっかくなのでちょっと面白いことを考えてみました。
【社長峠の茶屋 ~ここだけ話の書庫付き~】
断れない性格から端を発し、わたくし2009年に起業しました。ちいさな会社ではありますが、立ち上げからそれはもうドラマチックな事の連続でした。それこそ映画が何本も撮れそうなくらい!
せっかくなので、その数々を乗り超えてきたリアルな経験を書庫に納めました。経営課題やトラブル解決のヒントになれば、これ幸いです。
またこれまで、がんをはじめいくつかの病がたくさんの気づきを与えてくれました。せっかくなので、そこから得た教訓、休息、癒しのノウハウも書庫に納めました。書庫といっても、実際の本が並んでいる訳では御座いません。自身の経験INDEXを、書籍のタイトルよろしく並べてありますのでお好きなもの、興味のあるものをお選びください。ちょっとひと休みしながらのお茶請け話で御座います。
休むもよし
荷をおろすもよし
知恵をお供にまたゆくもよし
山あり谷ありの社長峠。わたくしもまだまだ旅の途中ではございますが道中どうぞお立ち寄りくださいませ。
まるで目の前に本人がいて、語り掛けてくれているような素敵な文章である。『社長峠の茶屋』というネーミングが、なんとも黒須さんらしい。
子どもの頃から、音楽や絵や詩が好きだったという黒須さん。「22歳で結婚し、夫の事業を手伝っているうちにたまたま経営の世界に足を踏み入れてしまいましたけど、ほんとは犬を連れて世界中を放浪しながら音楽で食べていきたいと思っていたんです」
思うに任せぬのも、また人生。黒須さんの生き方が、ボクにはアメリカ映画の名作『素晴らしき哉、人生』の主人公ジョージと重なって見える。不運だとばかり思っていた人生が、じつは素晴らしいものだったというストーリーである。
50歳は、人生100年時代のちょうど折り返し地点。社長峠の茶屋の女将、というもうひとつの役割を得た黒須さんのこれからがとても楽しみである。
第一期生10名のビジネスはこちら:BFSから生まれたビジネス