第44回「ノンアルなのに本当に酔える未だないドリンクとは」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第44回  「ノンアルなのに本当に酔える未だないドリンクとは」

お酒を飲むと、しばしば翌日にお腹を壊すようになりました。
でも、大好きな飲み会は我慢したくない。そこで、自宅飲みをセーブすることにしました。
代わりに飲んでいるのが炭酸水です。

皆さん「炭酸酩酊」という言葉をご存じですか。
炭酸酩酊とは、炭酸を一気に摂取した際、血液中の二酸化炭素量が増加することで、酔う状態になることを指します。少しずつ飲む場合は酔う可能性は低いようですが、炭酸とお酒とが結びついている人は、炭酸を一気に採らずとも、脳みそが騙されて飲酒の感覚を得られる可能性があるようです。
つまり、炭酸で実際に酔う、または、それに似た感覚を味わえるということです。

未来コンパスが指すミライ

さて、この「炭酸酩酊」ですが、私が所属しているオンラインコミュニティ「GIVEの実験室」で、メンバーの安田知生さん(薬剤師)に教わりました。
GIVEの実験室では、安田知生さんの投稿をきっかけに議論が活発化し、炭酸酩酊をビジネスにつなげる商品コンセプトがいくつも出ました。

その一つが「休肝日専用の炭酸水」です。コンセプトだけで買いたくなりませんか?
味の探求も始まっていて、「国産の軟水ベースの炭酸水にレモンを加えてもレモン水という感じなのに対し、海外の硬水ベースの炭酸水の方が生レモンハイに近づく」や「強炭酸に生のライムを絞るとジンリッキーそっくりの飲みごたえになる」といった商品検証に近い感想も集まりました。

商品名は「スマートカクテル~賢い人は酒を飲まない~」です。
これまで飲み会でノンアルを選ぶ場合、ついアルコールを飲む人に気を遣いがちでしたが、スマートカクテルは「あえて飲まない」という選択のカッコよさを打ち出します。
実は、京王プラザホテルが、バーやラウンジで「スマートカクテル」を提供しおり、GIVEの実験室内では、それを理由にスマートカクテルの採用は見送られました。
https://www.fujingaho.jp/gourmet/drink/a49803/keioplazahotel-tokyo-smartcocktail-20180809/

ですが、特許庁のデータベースを調べたところ、「スマートカクテル」は商標登録されていませんでしたし、その名称の商品も市場で流通していないようです。
また、商標「スマート〇〇」で、指定商品に清涼飲料を含むものの登録数はとても少なく、いわば「権利の空き地」状態になっています。これは、スマートシリーズの商品展開が可能であることを意味し、例えば、ジンバックに近い「スマートバック」やモスコミュールに近い「スマートミュール」を発売できるでしょう。

お酒にもノンアルにもうるさいメンバーが意見を出し、飲み比べをし、商品コンセプトはかなり固まりました。「スマートカクテル」の商品化にご興味がある方、安田知生さんをご紹介しますのでお声がけ下さい!

 

 

著者の他の記事を見る


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

面白いビジネスを見つけたら是非シェアしてください。フォロー・友達申請大歓迎です!
Twitter
https://twitter.com/takashi_yaeda
Facebook
https://www.facebook.com/takashi.yaeda

 

感想・著者への質問はこちらから