このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。
未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。
ー 第115回 「BOOKFUL」
6歳の娘は、「かいけつゾロリ」や「おしり探偵」が好きで、よく寝る前に読み聞かせのおねだりをします。我々も楽しんで読むのですが、困るのは本の置き場。電子書籍を試みたものの、見開きで読めない絵本は不評で、結局は紙の本に戻りました。毎回図書館に行くのは大変だし、全巻揃っているわけでは無いので、ついついメルカリでポチッ。また絵本が増えます。
さて、そんな課題を解決するのがBOOKFUL、世界最大の3D AR ライブラリです。
商標登録第6298385号(権利者:インセプション ブイアール (イスラエル) リミテッド)
【商標】
【指定商品/役務】
書籍に関する拡張及び複合した現実感を眺め及びそれに接するためのダウンロード可能なモバイル機器用のアプリケーションソフトウェア など
BOOKFULは、アニメ化された3Dキャラクターが飛び出す拡張現実の絵本アプリです。
セサミストリートやトランスフォーマー、機関車トーマスなど、世界中で愛されている物語をカバーしており、それぞれの映像がスマホやタブレットから飛び出して、子供たちの目の前に現れます。2022年10月現在、英語、スペイン語、北京語の本に対応しています。Kids-safe機能が付いており、広告もありません。
恐竜、天文学、動物、解剖学、歴史などに関する本も450 冊以上収蔵されており、子供たちの興味関心をスムーズに教育/教養に導くことも可能。親としては有難い限りです。アメリカでは、Kidscreen 2021 Winner – Best Original Game Appをはじめ、数多くの賞を受賞しています。
未来コンパスが指すミライ
BOOKFULは、広義には、デジタル書籍の括りに入りますが、アナログの利点である「ページ全体の把握し易さ」を取り入れることで、子供が不満を抱くことなく絵本を楽しめるようになっています。
他にも、アナログには「①プレゼント(物)に適している」「②人に貸せる」「③ページを捲りながらの検索に優れる」といった利点があります。
アナログに①のメリットを感じるのは、従来からの習慣とも言えますが、人間の感覚的な部分なので、デジタルに置き換えるのは難しいかもしれません。他方で②と③については、テクノロジーの進歩や業界規制を解消することでデジタルにも同様の機能を移植可能でしょう。
日本でも電子図書館サービスが少しずつ増えていますが、アナログのメリットを実現することで、3Dを含むデジタル書籍はますます普及していくことでしょう。
この記事を書いた人
八重田 貴司(やえだ たかし)
外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。
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