第36回 わび和さび -社長峠のことわざ

この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。

本日のことわざ
「雪と墨

タカコ

毎年、この季節になると今年の積雪量が気になる私です!今年こそリハビリライド、するぜえ~。

ほひほひ

ああ、スノーボードね。

タカコ

それで本日のことわざ【雪と墨】

ほひほひ

ほう

タカコ

二つの物事が正反対であることのたとえ。

ほひほひ

雪にちなんだことわざにしたくて、今日はコレを選んだのね。

タカコ

ハイそうですww 正反対を意味することわざって、ホント多い。

ほひほひ

“Be as different as chalk and cheese”  英語だと「白墨とチーズほど違う」という表現☆

タカコ

日本だと「雲泥の差」「月とすっぽん」「提灯に釣鐘」なんかもよく知られているよね。

ほひほひ

そうね。で、今日はもうこれで終わりか!?

タカコ

いやいや、ちゃんと〈たとえ話エピソード〉もお伝えしますよ。

ほひほひ

ほひ、ではお願いします。

タカコ

また先週に引き続きM&Aの話になるのだけど、、、

ほひほひ

はあ

タカコ

「会社売却しました」と伝えたときのお相手の反応がまさに【雪と墨】なんだよ。

ほひほひ

例文:【会社を売却した事を伝えると、人によって雪と墨のように真逆の反応をするから不思議です】こんな感じか?

タカコ

そうそう!ホント不思議なの。

ほひほひ

へえ

タカコ

「あ、、、お気の毒に、、、」というパターンと、「いいなあ~うらやましい」という二極の反応をされるので、面白かった!ホント、意外でさ~。

ほひほひ

真逆の反応だな。

タカコ

【お気の毒に】系の反応をされる方は、「借金はなんとかなったのですか、、」などと聞いてくるので、どうやら〈会社が回らなくなって致し方なく手放した〉と思っているみたい。

ほひほひ

ほう

タカコ

一方【うらやましい】系の反応をされる方は、〈創業者利益を得て残りの人生、好きな事して暮らす♪〉と思っている様で。

ほひほひ

へえ~

タカコ

それがさ、結構はっきりと世代によって分かれるなって感じた。

ほひほひ

ほほう~ここでもか。ホントに価値観の大きく変わるターニングポイントなんだな、今は。

タカコ

やっぱり、50代以上の方々に心配してくれる方が比較的多くて。全員ではないけどね。一方、30代くらいの若い世代は「いいな~うらやましい」という人多かった。特に自分で創業した若い経営者は、みんな「おめでとう!」って言ってくれた。自分もいつか出口を見極めないとって。

ほひほひ

まあ、今スタートアップはEXIT戦略を設定しておくからね。

タカコ

そうそう、だから会社売却ってマイナスのイメージ持っていなんだよ。もうこれまでの【創業した会社を子孫に継がせていく】という感覚がない。

ほひほひ

そうね☆

タカコ

ここのところホント急激に、あらゆる価値観がひっくり返ってる!

ほひほひ

まさにあちこち【雪と墨】

タカコ

面白い時代!

ほひほひ

で、君はこれから好きな事だけやって遊んで暮らせるのかい?

タカコ

好きな事だけして生活費を稼ぐ予定!

ほひほひ

Enjoy the rest of your life☆

 

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著者について

 

黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/

数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。

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