「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第113回 「髪を切る関係性」を超えた先にある、美容師の幸せ

そうですそうです。売上をたくさん上げるとか休みを多く取るとか、いろんなスタイルがあると思うんですけど、岩上さんにとっての「ここだけは譲れない」というような「幸せの優先順位」を教えていただけますか?

そうだなぁ。そもそも皆さん、美容師を目指す時に「こんな美容師になりたい」というモデリングをすると思うんです。昔だと「芸能人御用達のカリスマ美容師」とか、今だと「高収入のフリーランス美容師」とか。

ああ、わかる気がします。「月商何百万円も稼げて幸せです!」という美容師さんの生き方・人生をそのまま真似ても、自分が幸せに生きられる保証はないですもんね。ちなみに岩上さんご自身の「幸せに生きるためのこだわり」は、どこにあるんですか?

僕はやっぱり「ハワイ」をテーマにしていることもあって、繋がりとか居心地の良さとか無理をしないことなどですね。で、同じような人生観を持つお客様とマッチングできて、担当し続けることが幸せだと考えています。

ちなみにちょうど先日、久しぶりにマハロコで「夜カフェ」っていうのを企画したんです。

ええ。みんなでお酒を飲んだりボードゲームをしたりする遊びの企画なんですけど、「夜7時から9時までゆるっとお店を開けてるので、お暇な方はどうぞ〜」ってInstagramでチラッと呼びかけただけだったのに、結構お客様が集まってくださったんですよ。

僕もびっくりしました(笑)。セミナーとか勉強会とかだったらある程度何をやるかもわかるし、人も集まりやすいじゃないですか。でも「夜カフェ」なんて、何をするかもわからないイベントにこんなに人が来てくれるんだーって(笑)。

そんな素敵な関係性を作れるのってすごいですよね。ある意味、「髪を切る人」と「切られる人」という枠組みを超えちゃっている。逆に言えば、そういう関係性になれないと、なかなか本当の「人生の幸せ」や「充実感」と言ったものは得られないんでしょうか。

うーん…最初の入口が「美容師」と「お客様」という関係性になるのは、しょうがないですよね。で、ほとんどの方は、出口も同じ。何度もリピートしてくださるお客様に対して、ずっと「美容師」と「お客様」という関係を続けるのも、間違いではないと思うんです。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















