「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第82回 マインドブロックを外せば、「似合う髪型」が見つかる

そうですねぇ。そもそもの話、僕がお客様への提案で意識するのは、「この変化によって誰か喜んでくれたり驚いてくれるか」ということで。

仰るとおりです。要するに「セルフブランディング」ということですよね。周りからどういう人として見られたいのか、という視点であれこれイメージを練っていくんです。…ちなみに安田さんはどう見られていたいですか?

そうですねぇ。周りに経営者の方が多いから、まずは「ちゃんとした人」というイメージを持ってもらいたい。でもそれだけじゃつまらないから、「何かしら面白いことをやってくれそう」というイメージも欲しい。そのバランスが難しいんですけど。

そうそう。髪型だけでイメージチェンジを完結する必要はなくて、そういうアクセサリーや服装も含めて、トータルでイメージを作れればいいわけです。逆に言えば、髪型の変化を起点として、全身の変化を意識してもらえるようになるといい。そういう意識改革を促すのが僕の仕事だと思っているくらいで。

そうそう。同性のヘアカタログを見せても、性別が同じだけに「この人みたいなイケメンだから似合うだけだよ」ってブロックがかかりがちなんです。それが異性のモデルだと変な先入観なく見れるから、意外とすんなり興味を持ってくれたりするんですよ。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。