コミュ障経営者のギモン その30「色んなカタチの正義があるよね、でも・・・」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

色んなカタチの正義があるよね、でも・・・

皆さん、この夏はどんな風に過ごしました?
僕は息子が夏休み中、一緒に近所の市営プールに行ってたんです。
大人300円、子供100円とかそんな感じでコスパ最高なんですよ。
昨年、フィリピンから日本に帰国して、近所を散策してたら発見して以来利用してるんですが、穴場なのか人も少なくて最高だったんですよね。
ところが、今年はコロナで自粛気味なのもあってか、家族連れも多かったんです。
愛知県独自の緊急事態宣言もあってか、入場制限も設けられて、かなりの確立で長蛇の列、人気スポットになってました。(検温もありますしね)

ある日、息子といつものようにプールに向かいました。
近所だったし、水着にTシャツ着て、ほぼ手ぶらでね。
そしたら、その日も入場制限をしてたようで、長蛇の列だったんです。
正午になれば出る人も多いので、近所の公園で時間を潰して正午前に再訪したんですが、相変わらず結構並んでました。
入場まであと5、6組くらいになったころ、少し前方で揉めてる人がいました。
男性が「触ってないわ!」ってものすごい大きな声で喚き散らしてたんです。
その男性、見た感じ50代くらいでしょうか、僕より先輩でした。
どうやら彼曰く、「後ろの列の子供たちが日陰に入れるようにもうちょっと詰めろ」と前の人に言ったらしいんです。
揉めている相手の女性曰く、その際に、「彼が娘に触れた(押した)」とのこと。
まぁ、触った、触って無いで揉めてるんですが、その男性からしたら、「子供が熱中症になってはいけない」という正義に基づいての行動でしたから、きっと大問題なんですよね。

※前回、このメディアで『悲劇のヒーロー・ヒロイン』というタイトルの記事を投稿しましたが、男性はその中に出てくる“正義のヒーロー・ヒロインタイプ”に該当しそうです。

でね、その男性、女性に対してめちゃくちゃ口汚く高圧的に罵るんですよ。それもすごい剣幕で。
子供の目の前で、お母さんを責め立てるわけです。
自分の正義と正当性を守るために。

見かねた方が「遊びで来るところですから、何もそんなに言わなくてもいいじゃないですか。それに蜜を避けるために一定間隔を空けるようになってますし。」とやんわり割って入りました。
そしたら「何だお前は!マスクもせずに!」とその方にも発狂・・・

その後も不機嫌大爆発で、荷物をわざとドスンと床に投げ出したり・・・
なんか、人生の先輩がこんな感じだと、大人気なくてすんごいかっこ悪いですね(涙)
(ピンク色の髪したおっさんに言われたらある意味終わりですよ)

その男性の正義「子供のために」を考えてみると・・・
この炎天下の中、子供の目の前でお母さんを激しく罵る姿は、反面教師として子供のためになったかもしれません。
「あんな大人になっちゃいけないよ」って・・・

一方、僕の息子は日陰にも入らず炎天下さらされて汗だくになってたんですね。
彼曰く「この方がプールに入ったときにもっと気持ちいいから我慢しているんだ!」とのこと。

【正義のヒーローの男性へ伝えたいこと】
子供は暑ければ勝手に日陰に入るよ。
一方、自分の意志で入らない変なやつもいて、理由はあるらしいよ。
あと、「女の子には優しく」って言われませんでした?

その光景を見てて、僕は「入場したらさ、あのおっさんを探すゲームをやろうぜ」と息子に提案し、一緒に探しました。
とても楽しかったです。

色んな正義はありますが、そこに夢中になるといつの間にか矢印が自分に向いちゃうんだなぁ、ってものすごくわかりやすい例を見た感じがしました。

コロナでも色んな正義が見えて興味深かったですよね。
毎年相当な死亡者数を出し、後遺症もある脳炎を引き起こすインフルエンザを大して恐れてなかったのに、コロナだけを特別恐れるのがすごい不思議なんですよね。
そんな事言うと、「インフルエンザとは全く違う!」ってその人の正義では怒られちゃうんですけど。
数字見ての話と、インフルエンザも同じく怖いのになんで騒がないの?今までその脅威を傍らに普通に生活してたじゃん?って話なんですけどね。

ところで、その男性、以前も「入場制限のアナウンスが遅い!」とかでめちゃくちゃ怒鳴り散らしてました。
そして、そのプールには毎日来るそうです・・・(運営の方、ご苦労さまでございます)
来年の夏も、「おっさん探しゲーム」をしたいと思います。

「誰かの正義は、誰かの悪」・・・まぁ、そんな側面はありますよね。
上記のキーワードを検索したら、500万件以上出てきましたから、僕みたいにどうでもいいことダラダラ考えている人が多いんですね。
おっさんといい、僕といい、日本が心配になってきましたよ。

第30話、こんな感じで良いのかな。

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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