このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
一度手にしたら、もう手放せないもの
タイトルから、なんかの中毒を連想してドキッとした方・・・
まだ間に合います、戻ってきてください。
・・・まぁ、今回はそんな意味じゃないんですけどね。
皆さんにも、「一度手にしたら(体験したら)、もう手放せないモノ」ってのありますよね?
例えば、大昔のことなんですが・・・
携帯電話が発売されたとき、ドヤ顔で当時のでっかい携帯電話を片手に電話してた人を見て、僕は「はしたない」って思ったんですよ。
電話での会話ってプライベートなものじゃないですか?
あれを公衆の面前で、他人に聞こえるような声で話すわけですからね。
ところがですよ、皆さん、ご存知のように、携帯電話はすぐに日常に溶け込みました。
そして、携帯電話が無かったら、どうやって待ち合わせとかしてたんだ!?って思うくらい欠かせないものになりましたよね。
(それが当たり前になっている環境で育った若い方には「恥ずかしい」ってどういうことや!?って話なんですけども…)
考えてみると、こういうのってたくさんありますよね。
例えば、僕の場合・・・
コンビニの有人レジで支払いするとき、自分で支払い方法を選択して支払うってありますよね?
以前なら、「Suicaで」とか言ってたんですが、最近だと「ここでお願いします(自分でやってください)」みたいに言われちゃいます。(もちろんレジ側でも操作はできるんですけどね)
最初、なんだかムッとしたんです。
「今までやってくれてたんだから、やってくれてもいいだろ」みたいなね。
ところが、僕は滑舌が悪くて、「iDで」って言っても「楽天edy」を選択されたりしてましたから、自分で選択する方が早いんですよね。
さらに今では、「支払い方法を伝える」という行為が億劫になりましたから。
スマホ決済も便利で、現金持たずに出かけることが増えて、現金しか使えないお店とかあると「えー!今どきそれはないでしょ!?」ってムッときちゃいますから。
店側も手数料など色々気になる点は多いでしょうが、スマホ決済の有無がお店選択に関わってくる時代ですから無視できませんよね。
あと、マクドナルドやスターバックスのモバイルオーダーも便利ですよね。
並ばなくても良いって最高です♪
それ以前には戻りたくない!
今になって思えば、それ以前、どうしていたか想像できない。
そんなサービスって強いですよね。
ところで、ネガティブな意味での「一度手にしたら(体験したら)、もう手放せないモノ」ってありますよね?
自転車とか一度乗れるようになると、数年ぶりに乗っても普通に乗れちゃたりしますよね。
こういう記憶を「手続き記憶」って呼ぶようで、大脳基底核と小脳に記憶されるんだとか。
こういう「手続き記憶」って手放せないですよね。
自転車の乗り方を忘れられないように。
自転車なら良いんですけど、トラウマ的なものとか、忘れたい過去とかは手放したい人もいますよね。
大脳基底核や小脳に記憶されているそれらを安全に消去する方法ができたら・・・
利用するようになるのでしょうかね?
現在でも、薬物療法や心理療法など様々な方法でトラウマを軽減、克服するというのはあると思うんですが、記憶そのものを完全に消去して、「無かったことにする」ことができるとしたらどうか?
なんだか怖いんですけどね。
ただ、もし、特定の記憶だけを消去できたとしたら、何やっても新鮮ってことなんですよね。
最初の感動を何度も味わえるってことです。
何やっても初体験なわけですから。
初恋のドキドキを何回も味わうことできるんです!
便利なサービスやお店のように、ある人にとって「手放せないもの」なることはビジネスでも重要ですよね。
ところが、前述のように手放したいけど「手放せないもの」があって、それを「手放すことができるもの」が出てきたら・・・
そこにも需要があるかもしれませんよね。
スマートフォンなどの「手放せないもの」に囲まれる生活がある一方で、それらを手放し、不便を楽しむアウトドアなどが人気です。
不思議なもんでね。
今回もしょうもないことが気になって、それっぽくまとめようとしたんですが・・・
最大の気付きは、ピンク髪のおっさんが「初恋」とか言い出すと気持ち悪いってことでした(涙)
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。