お医者さんは、なやんでる。 第14回 「第二の人生は”非常勤”がオススメ?」

第14回 「第二の人生は”非常勤”がオススメ?」

お医者さん
お医者さん
総合病院の勤務医になって10年。今のところ収入は安定しているけど、病院も医療費削減のあおりを受けて苦しいし、コロナショックの影響もある。
お医者さん
お医者さん
このまま定年まで勤務医でいるつもりだったけど、もしかしたら医者としての「セカンドキャリア」を考えるタイミングなのかもしれない。
コロナをきっかけに人生を見つめなおした会社員さんと同じですね!
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かにコロナをきっかけに色々考えちゃって。ていうか、どちら様ですか?
ドクターアバターの絹川です。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしています。
絹川
絹川
医者というキャリアを取り巻く環境が変わってきたと感じているんですよね。私もそう思います。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうなんです。昔は医者になりさえすれば一生安泰って感じだったじゃないですか。
そうですね。お医者さんだけじゃなく、サラリーマンもそうでしたよね。いい大学出て、いい会社に入れば、それでもう安心というか。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かに今は、どんな大企業でも安心できない雰囲気ですよね。…そして今や医者も、同じ状況にあると。
リアルな意見を言えば、特殊技能を持つ医者はまだまだ安泰だと思いますよ。一般職と違って、いわゆる「リストラ」の心配もあまりない。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
…でもあなたさっき、環境が変わってきたと言いましたよね。
ええ。つまり、お医者さん自身がリストラされることはないにしろ、スタッフの人数は恐らく減っていくでしょう。受付とか、事務とか。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど。つまり結果的に僕らは今より忙しくなるってことか。
そういうことです。しかも給料についても、減ることはないにしても、大幅に増えることは期待できない。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
…そうなんだよね。正直、収入が増えていかないことについてはもう諦めているよ。だからせめて、もう少し自由な時間が欲しいな。今だって十分忙しくて、趣味の旅行にも全然行けていないし…。
そんな先生にオススメなのが、「非常勤」です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
非常勤? いやいや、僕は総合病院の勤務医なんだよ? どうしてわざわざ非常勤にならないといけないの。
先入観を捨てて考えてみてください。まず収入面から。非常勤で働いた場合、収入は減りますか?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
…いや、そんなこともない…かも。多少は減るかもしれないけど、そこまで大きな差はないかな。
なるほど。では、勤務時間についてはどうですか?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
!…それは、減るね、確実に。
それはなぜですか?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
だって…勤務医って、けっこうやること多いんだよ。打ち合わせとか、委員会とかさ、診察だけしていればいいわけじゃない。
わかります。新人の育成とかもかなりパワーかかりますしね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうか、非常勤になればそういうことから解放されるのか。
そうなんです。そして思い出してください。勤務時間は減っているのに、収入は変わらないわけですよね。これ、時間あたりの収入はプラスになってるってことですよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そう言われればそうかも。
しかもですね、非常勤なら、勤務地に縛られることもありません。たとえば、月に何度か観光地の病院に勤める、なんてことも可能かもしれない。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど!休みの日を調整すればそのまま観光もできちゃうってわけか。交通費も経費にできるし一石二鳥だね。
仰る通りです!ぜひ一度、非常勤の求人も見てみてください。
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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