第37回 「最高の相談場所は”行きつけの飲食店”?」
お医者さん
はあ……今日も疲れたな。やることが山積みでゆっくり休めもしない。
お医者さん
課題もいろいろあるが、なんというか、1つ1つに場当たり的に対応しているだけで、根本的な解決には至っていない気がする…。
それなら先生、ちょっと一緒に食事にでもいきましょうよ。
絹川
お医者さん
ん? ……ああ、君は確か…ドクターなんとかの絹川くん。
はい、ドクターアバターの絹川です!お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
お医者さん
ああ、そうそう、アバターだ。ドクタアバター。……で、なんだって? 食事に行こうだって?
ええ、先生の行きつけのお店に行ってみたいな〜と思いまして。
絹川
お医者さん
あのね……聞いていただろ? 僕は忙しいんだよ。診察だけじゃなくて経営も自分でやってるんだから。
ええ、聞いていました。課題に場当たり的に対応していて、根本的な解決にはなっていないんじゃないか、とも仰ってましたね。
絹川
お医者さん
そうなんだよ。すべてが対症療法的というか、起こってしまったことになんとか対応しているだけって感じで。
なるほど。対応はしているけれど、原因自体を解決していないから、遅かれ早かれ同じことが起こる、と。
絹川
お医者さん
穴の空いたボートみたいなものさ。溜まった水を掻き出すことに精一杯で、穴を修理する暇がない。
なるほど、わかりやすい例えですね。して、先生の病院における「穴」というのは?
絹川
お医者さん
それがよくわからんのだよ。何がだめでこうなっているのか、ハッキリしたことがわかっていないのさ。だから困っているわけでね。
なるほど。先生、やっぱり行きつけのお店に連れて行ってくださいよ。そして私の食事代をおごってください。
絹川
お医者さん
君……一体何を言っているんだね? 忙しいと悩んでいる相手を誘った挙げ句、食事代も出せと?
そうです。でも、今までそうしてもらった先生には感謝されていますよ。
絹川
お医者さん
は? こっちが感謝されることはあれ、なんで君が感謝されるんだよ。
よく言われるのは、「職場を離れて相談したほうが、物事が俯瞰的に見れるね」ということです。実際先生も、病院にいれば無限にやることが発生してしまうでしょう? だからこそ先生は「穴」を特定できずに苦しんでいる。
絹川
お医者さん
む……ま、まあ、そうとも言えるかもしれないが。
忙しい職場を離れて、行き慣れたお店でゆっくり話すと、頭も心もリラックスして、けっこう新しい発見があるものですよ。
絹川
お医者さん
そうは言うがね、忙しい合間を縫って飲食店にはよく行っているんだ。行きつけの店で食事したり飲んだりしていても、君が言うほどの「発見」なんてないよ。
そりゃ、私がいないからです。
絹川
お医者さん
え?
私はなにもタダで食事をおごれと行っているわけじゃないんです。食事代のお礼に、ちゃんと「ドクターアバター」としてご相談に乗ります。時間は2〜3時間。初回カウンセリングとしては十分な時間じゃないですか?
絹川
お医者さん
! ……なるほど、つまりあなたは、初回カウンセリングを行きつけの飲食店でやろう、と言っているのか。
ええ。リラックスした環境でじっくり話を聞かせていただき、いろいろな先生の悩みを解決してきたノウハウから、しっかりアドバイスさせていただきます。
絹川
お医者さん
そう考えると……確かにアリかもしれない。金額的にもお手頃だし。
そうなんです!きっと満足していただけると思いますよ。
絹川
お医者さん
そうだね。よし! じゃあさっそく今からどうだい? うまい焼き鳥屋があるんだよ。
いいですね!行きましょう!
絹川
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医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。
著者:ドクターアバター 絹川 裕康
株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。