「電カルのシステム入れ替えには気をつけて」〜お医者さんは、なやんでる。 第94回〜

第94回 「電カルのシステム入れ替えには気をつけて」

お医者さん
お医者さん
電子カルテを入れてそろそろ3年か。紙のカルテからの移行に最初は戸惑ったけど、もうすっかり慣れたな。
お医者さん
お医者さん
だが、システムの便利さを知ったからだろう、もっと機能の充実した電カルに変えたい気持ちが出てきた。ちょっと業者に声をかけてみるか。
あまり焦って入れ替えるのは危険ですよ、先生。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
いやまあ、焦っているわけじゃないけどね。って、あなた一体どなたです?
はじめまして、ドクターアバターの絹川と申します。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ドクターアバター? お医者さんの相談に乗っているってことは、電カルにも詳しいの?
ええ、医療機器のことから人事労務のことまでいろいろな相談をいただきますが、実のところ専門は電カルの導入でして。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
おお! それはいいところに来てくれた。まさにいま電カルの入れ替えを検討してて……。あ、でもさっき「焦って入れ替えるのは危険」って言ってたんだっけ。
ええ。電カルの入れ替えは割とトラブルになりがちなので。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうなの? それはどうして?
いろいろなケースがありますが、一番多いのは「データ移行」に関するトラブルですね。システム自体は新しくなっても、患者さんや病院のデータは旧システムから引っ張ってくる必要がありますよね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うん、そりゃそうだ。でもそこに何の問題が?
業者によっては、まずそのデータ移行自体に高額な手数料がかかってきます。それでいて、すべてのデータが移行できるわけではなく、一部はイチから手動入力する必要が出てくることも。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え〜、そうなの? それは大変そうだな。
場合によっては、過去のデータを参照するために旧システムを残さざるを得なくなることもあります。つまり、2つのシステムを運用しなければならなくなるわけで、これはもう本末転倒ですよね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かに…。でも、じゃあどうすればいいんだい? 今のシステムに不満があっても、我慢するしかないのかな。
いや、そんなこともありません。私がお伝えしたいのは、そういった予期せぬトラブルが起こる可能性を考慮して、業者もシステムも慎重に選ぶ必要がある、ということです。きちんと準備すれば、問題ないシステム移行は実現できます。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど。焦って入れ替えるべきじゃないとはそういうことか。
ええ。それに、先生がいま感じている課題や要望は、現システムのカスタマイズで対応できるかもしれませんしね。いずれにせよ、そういった知識を持った人と相談しながら進めるのがよいかと。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
絹川さんみたいな人、ってことだね笑。営業されちゃったな。
そうですね笑。もしご相談いただければ、業者ではなく先生の側に立った提案をさせていただけると思いますよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
あ、そっか。絹川さん自身は電カル業者じゃないんだものね。
ええ、ドクターアバターは常に病院、先生の側に立つ存在ですから。もしご興味があれば、こんな気軽なご相談も受けていますので、ぜひお声がけください。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ドクターアバター”お食事相談ツアー”? なるほど、食事を奢れば無料でコンサルしてくれるってことか。おもしろいね。ぜひ行こうよ。
ありがとうございます!
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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