この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。
本日のことわざ
「千姿万態」
こちらの連載、結構お休みしてしまいました、、やっと復活!
はい、おひさしぶり
9月はさ、会社売却という一大イベントから始まって
そうね
ただでさえ忙しいのにさ、コロナになっちゃった
あらまあ
会社の核となってる身内がそろって陽性に。ほいで、わたしも見事にうつった!
あらまあ
やっと自宅療養期間解除になったと思ったら、元気だった母がベッドにアタマぶつけて緊急手術に。月末は福島との往復だったよ。今週末は退院のお迎えにも行かないと!
大丈夫なの?
術後、順調に回復しているそうで!一安心だよ。
すごい一か月だったね。
まあ、色々重なるモンだねえ。
感傷にひたってるヒマもないなww
そうそう、ほんとに。今回はM&Aについて色々聞かれるので、私のケースをちょっと話そうかな。興味ある人多いんだなあって、思ったからね。
あ~いま、あちこちで聞くもんね。
結論から言うと、「M&Aといっても本当に様々なケースがあって、一概には言えない」ということが分かった。
ほう
だからさ、もし会社を買ったり売ったり考えているひとがいたら、まずは情報を集めるというのがいいかなって思う。私も、迷っていた時に「まずはM&Aでお話が来たら、それはラブレターと一緒で、お相手がよく考えて出してくるものなので、まずは話だけでもきいてみるといいと思うよ」と言われたことがあって。確かにその通りだなって、今は思う。
実際に経験して、そう感じたんだな。
手紙や電話なんかも色々来たけど、とりあえず上場している大手M&Aの会社からのお話は全部きいてみた。聞いてみてよかったよ!
どうして?
詳しいことは書けないけど、業界の動向が本当によくわかる。思い切って動いて良かったって思うよ。これ、数年遅れていたらどうなっていたかなって思う。やっぱり、時代のスピードが半端ない。
うんうん
で、やっぱりね、最終的にお話すすめようって思ったのは、ちゃんと私の会社をみてくれているお相手。とにかくただ拡大路線だったり、技術者が欲しいだけのお相手はお断りした。なんかね、わかるんだよ。
じゃ、スムーズに行ったのか?
お話をすすめるお相手を決めるのはね!ではいざ、お話をすすめるという段階である程度会社の内部の情報を開示していって、その先進めようって事になると結構色々あるんだよ。色々調べないとだからね、お互い。そしてその先にトップ会談がある。最終的に基本合意を交わすかどうかは、これに尽きるかも。
やっぱり実際に会うと人となりってわかるよな。
うんそう!でもね、実は今回のお話がきて、お相手が分かったその日の夜だったかな。あ、お相手先の会社が夜のニュースで取材を受けていてね、社長さんがインタビューに答えていたのをテレビで見たのよ。ほんと、タイミングが絶妙すぎてビックリした!ああ、きっとこのあとこの社長さんに会う事になるんだなあって思った。ご縁があるのかなって。で、誠実そうな方だったので大丈夫かなと。実際にお会いしたら本当にそうだった。
良かったねえ~
まあ、そんなんでお互い色々開示していく中で、話は進んでいくわけ。買収監査とか本当に色々な書類なんかが必要で大変だったけど、、
けど?
M&A、最終合意の後の方がはるかにやることが多くて大変!
www
本当に、主要な社員にさえ結構直前まで言えないので、挨拶状の作成や取引先訪問なんかも、急に色々決めないとで忙しかった。
しかもコロナになっちゃうとかwww
ほんっと大事な時にまいった!まあこのあとも引継ぎとか細かいことが山ほどあるし、今後どうやって事業展開していくか経営戦略的な部分がやっぱりいちばん大切で、考えていかなければならないし。
まあ、これはみんなが頑張ってくれるのでね!ありがたいです。私は顧問として会社に一年間は残るよ。
なんだ、さみしくないじゃん☆
まあね、ほんとそれよりやることが多い!双方、手探りで色々やっているよ。
でもまあ、ひとつずつこなしていくしかないね。
今回、M&Aを経験したことで、私に他社さんの事例を話してくださる方とかいるのだけど、改めて本当に色々なケースがあるんだなあって思った。
おっと!ここで本日のことわざ、というか四字熟語だな。
千姿万態(せんしばんたい)様々に異なる姿や形のこと。また様々に姿や形を変えること。
M&Aも千姿万態ってことで。
なんか、結婚に似てるかも。うまくいった事例もそうでない事例も様々ある。一緒になる前に破断するケースもあれば、一緒になった後に相違がはっきりしてくる場合もある。逆に思いのほか相性が良くて、予想以上の成果や業績が伸びることもある!まあ元々は双方のより良い未来のためにするものだからね。
離婚するつもりで結婚する奴おらんからなww
そう、この先も末永く幸せであってほしい。自分たち独自の「素敵なカタチ」をつくって行ってほしいな。
まるで花嫁の親だな、君ww
著者について
黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/
数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。