第8回 わび和さび -社長峠のことわざ

この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。

本日のことわざ
「分別過ぎれば愚に返る」

タカコ

今回のことわざは「分別過ぎれば愚に返る」

ほひほひ

ほう

タカコ

物事をあれこれ考え過ぎると、かえってつまらなくなったり、失敗してしまうという意味。考え過ぎると案外愚策になっちゃうって事なのだけど・・うーん、そうなのかなあ?

ほひほひ

人間の【脳ミソ】ほど、厄介なものはないからな。

タカコ

失礼な犬だな!人間の脳ミソは犬よりでかいぞ。

ほひほひ

でかいが故に厄介。ま、人間は地球暮らしをより面白くするために、そうしたのだけどなww

タカコ

面白くだと??何言ってんだかわかんねー。まあ、それはそうと、人間は高い頭脳で色々と思考をめぐらし続けた結果、今日の様な進んだ文明、社会を築いてきた。

ほひほひ

フウン

タカコ

だから今回のこのことわざ、ちょっと腑に落ちないんだよなあ。

ほひほひ
考えることはもちろん悪いことではないし、必要な事ではある。
タカコ

そうだよ!会社の存続や発展は、社長がどれだけ考え続けれられたかで決まると何かで読んだことがある。ハナクソほじってボケーっとしていたら潰れてしまうんだ、会社は!

ほひほひ
もう一度、ことわざをよく、み・て・み・ろ。
タカコ

ほひほひ

分別がダメとは言ってない。分別が【過ぎること】が結局愚かな結果となる、と言っている。

タカコ

あー確かに。でも、そうだけどもさ、色々色々考える事って必要だと思うんだけど・・

ほひほひ

重大な決断をした時のこと、難しい判断を迫られた時のこと、思い出してごらんよ。

タカコ

自分が?

ほひほひ

そう。

タカコ

あー、色々あったなあ。うーん。

ほひほひ

その時、どうした?

タカコ

まずはとにかく、情報を集めたな。そして色々分析して考えて結論を出した・・けども。

ほひほひ

けども?

タカコ

そういえば、うーん・・最後はなんとなく感覚で「エイヤー」とやっちまった方が望んた結果になっていたかも。

ほひほひ

脳ミソを使うのはある程度までにした方が、実はよかったりする。思考し過ぎると一周回ってロクに考えていないのと同じような結果になるという地球の法則。
昔の人はわかっているねえ。

タカコ

あ、そういえば!

ほひほひ

タカコ

デカイ仕事をやっている人になればなる程、びっくりするくらい決断が速い!

ほひほひ

そう、そういう人たちは脳ミソとの付き合い方が上手。どの程度まで思考を使えば良いのか、加減が分かっている。

タカコ

全く考えていない訳ではなくて、ベースとなる知識や知恵はちゃんとある!
そうかあー【分別過ぎる】の過ぎるのラインの見極めが大切だよと言いたいのかな、このことわざ。

ほひほひ

そうかもね。

タカコ

確かにウンチクや能書きばっかりたれてる人ほど、うまくいってない印象あるかも。【頭でっかち】って言葉もあるくらいだし、やぱり人間の脳ミソって、ほひのいう通りなのかな。

ほひほひ
Enjoy the earth with your brain!

 

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著者について

 

黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/

数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。

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