第14回 わび和さび -社長峠のことわざ

この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。

本日のことわざ
「禍を転じて 福となす」

タカコ

お久しぶりです。病欠しておりましたが順調に回復、 復活 できました! 社長峠のことわざ 再開です!

ほひほひ

ALIVE☆ 入院 ⇒ 骨折⇒ 入院⇒ 骨折⇒ 入院☆ いつまで 続くね? そのループ

タカコ

ああ 、 もうこれで 最後。 骨折は毎回足だけど、 入院は毎回 違う病気! もういろいろ経験できたので、もういいや。

ほひほひ

OK!

タカコ

本日のことわざ「禍を転じて 福となす」

ほひほひ

ほう、タイムリーだな。

タカコ

あのさ、会社経営も人生も・・トラブルがあった方が、ステップアップできるんだよね。 うちの会社もさあハロワークで紹介してもらった初めての正社員がさ、会社ゆすりのプロだった。法律を逆手にとってね、入社15日目の朝に客先で大暴れ。

ほひほひ

あれまあ

タカコ

労基に呼び出されて、「お気の毒に・・と」

ほひほひ

労働基準監督署の人がそう言ってたのか?

タカコ

うん、そう。「社長さん本当にお気の毒だと思うのですが、法律上私たちもどうする事もできないのです」と。あっせんに応じないと、労働審判にもっていくと相手は主張。労務に強い弁護士さんを紹介してもらったけど、労働審判までいくと300万は取られるだろうから、あっせんに応じて相手の要求をのんだ方がいいと。

ほひほひ

300万!それどころか、お客を失うリスクもあるな!なんとかならなかったのか?

タカコ

なんとかならないので、労基のひとたちも弁護士さんも「お気の毒に」って。15日目の朝だったからね暴れたの。14日までは、まじ~めにおとな~しくきちんと仕事をしていたよ。

ほひほひ

15日目、というのがキーワードだな。

タカコ

うん、そう。

ほひほひ

どういうことなの?

タカコ

ここでは詳しく話せない。マネする人出てくると困るので。

ほひほひ

そらそーだな。

タカコ

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ほひほひ

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タカコ

で、あっせんに応じる事にして元請け会社と25万円ずつ払った。私はこの月、給与なし。創業間もない頃の25万はイタイ。でも、その後13年間は労務トラブルで支払ったのは、後にも先にもその25万円だけ。

ほひほひ

まあ、いい勉強代だね。

タカコ

そうそう!まわりの社長さん、同業もそうでない方も残業代未払いだとかパワハラだとか、人を雇用している経営者の方は結構な額を払った経験のある方ばかりで。裁判かかえていたりとか。支払った額も桁が違っていて・・・。ほんと、逆に一番最初にそういう輩がきてくれたおかげで、創業間もない頃から結構労務管理に関してガッチリとした基盤をつくることができた。人を使って収益を生む業種だからね、ちゃんとできてよかったなと。このことをきっかけにして、労基の方と仲良くなれてさ、いつでも相談に乗りますよって。それで就業規則の作成のアドバイスを受けたり、困ったときは相談したり。

ほひほひ

それはよかったな!しかし、なんでそんな輩をハローワークは紹介したのかな。まあ、そういう奴は今後仕事探し困るだろうよ。ハロワには伝えたんだろ?

タカコ

・・・いや、一切伝えていない。

ほひほひ

は? なんでだよ!また被害者でるぞ。

タカコ

どこにも伝えられない様にうまいことやっているんだよ。そういう会社ゆすりのプロは。

ほひほひ

そんな、バカな!

タカコ

めちゃくちゃもどかしいけど・・これもここでは話せない。

ほひほひ

HOW TO をか?

タカコ

そう。だから本当にこちらが知識をつけるとか、労務に強い弁護士さんや社労士さんを顧問にして対策していくといいと思う。

ほひほひ

まあ、結果よかったって事だね。これぞまさしく!

タカコ

「禍を転じて福と為す」

ほひほひ

その後は会社を守れたし、新しい商売のタネにもしてるしな!

タカコ

トラブルなど一見ネガティブな経験の方が宝物だよね。

ほひほひ

今回、このことわざを取り上げたのは、病気の事かと思ったけどな。

タカコ

もちろん!それもあるよ。復帰後、第一弾でとりあげたのはね。あとはコロナ禍やウクライナの情勢も含めて、幸せに転じてほしい。

ほひほひ

いま一番世界で教訓にしたいことわざかもしれないね☆

 

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著者について

 

黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/

数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。

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