第105回 血液の中には糖を餌にする「菌」がいる?

この対談について

健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。

第105回 血液の中には糖を餌にする「菌」がいる?

安田
以前の対談で、健康のためにプロテインを飲んでいることが、ひょっとすると体に害になっているかもしれないというお話がありましたよね。

久保
そうでしたね。プロテイン=タンパク質の消化不良が原因で、赤血球が塊のようになる「ルロー」という現象が起きてしまうこともあるとお伝えしました。
安田

それを聞いて私、ちょっと不安になりまして。それで先日血液検査を受けてきたんです。


久保
お〜そうでしたか。いい心がけだと思います。それで結果はどうでした?
安田
全く問題ありませんでした(笑)。

久保
素晴らしい(笑)。年齢とともに体内で作ることのできるタンパク質の消化酵素の量は少なくなっていくので、安田さんくらいのご年齢の方だったら、大半はルローが出始めているんですよ。そんな中で、プロテインも飲んでいるにもかかわらずルローがないというのは、素晴らしいことですよ!
安田
ありがとうございます(笑)。でも検査結果を元にカウンセリングしてくださる金子さんからは「真菌の数がちょっと多いですね」って言われてしまいまして。血液の中に菌がいるってイメージがわかないんですが、私、大丈夫なんでしょうか?(笑)

久保
あ〜なるほど(笑)。前提として、体内には「常在菌」と呼ばれる菌が存在しているんです。例えば腸の「悪玉菌」とか「善玉菌」が有名ですよね。そういう菌が血液の中にもいる。それ自体は当たり前のことです。
安田
じゃあ血液の中に真菌がいること自体は、特に問題ないと。

久保
問題ないです。ただ、その菌の数が増えたり減ったりするというのは、何らかの体内環境の変化があったということなんでしょう。つまりいま安田さんの体は「真菌」が増える環境だったということなんじゃないかと思います。いずれにせよ、血液の中に菌がいること自体はそんなに心配することではないと思いますよ。
安田
それを聞いて安心しました。血液の中に菌がいて、しかも動いていたので、ちょっとゾッとしてしまって…(笑)。ちなみに金子さんが仰るには、ここまで真菌が増えているということは、何かしらの「餌」があるはずだと。

久保
なるほどなるほど。その餌は「糖」だって言われませんでした?
安田
言われました! 真菌が多かった患者さんの話をしてくださったんですが、その人は毎日缶コーヒーを3本飲んでいたそうで。その習慣を止めてみたところ、血液内の真菌も減ったそうです。…ただ、私はそんなに糖を取っているかなと疑問でもあって。

久保
実は糖って意識しないうちに摂っていることが多いんですよ。例えば以前「お菓子も食べないし、糖質制限も一生懸命しているのに痩せない…」という女性がいらっしゃったんですね。で、カウンセリングを重ねたところ、どうやら梅酒を飲むのが好きだと。梅酒って作る時にものすごく大量の氷砂糖を入れるんですよ。
安田
あぁそうか、その女性は知らず知らずのうちに糖を摂っていたというわけですね。確かに私も金子さんから普段の食生活についていろいろと聞かれました。

久保
そうやって真菌の餌となる糖はどこから来ているかを探っていったわけですね。
安田
ええ。ただ私はご飯もお茶碗一杯程度しか食べないですし、コーヒーを飲むときにも砂糖の代わりに「ラカント」を入れている。そう伝えたら金子さんから「お酒は飲みますか?」と聞かれまして…。

久保
ははぁ、どうやら原因がわかったようですね(笑)。
安田
仰るとおりです(笑)。昔よりはだいぶ量は少なくなりましたが、私、日本酒が好きでよく飲むんです。でも日本酒のような醸造酒って、蒸留酒に比べて糖分が多いんですって?

久保
そうなんですよ。安田さんの血液内に真菌が多かった理由は、どうやらそれのようですね。ちなみに安田さん、日本酒飲んだ後に体が痒くなったりしませんか?
安田
なりますなります! それも真菌と関係あるんですか?

久保
ええ、真菌は増え過ぎると痒みを引き起こしてしまうんですよ。
安田
そうだったんですね。金子さんにも醸造酒は控えた方がいいと言われたので、今後は気をつけるようにします(笑)。あとは他にも、還元力を高めるために「ナゴミソルトを摂ること」と、「1日1杯、ごぼう茶を飲むこと」をオススメされました。

久保
いいですね〜。菌の餌となる糖を摂ることを減らしながら、同時に糖を体から出してあげることが大切になりますから。だからごぼう茶はもちろん、今の季節に出回る「新ごぼう」も、真菌対策になるのでオススメですよ。
安田
へぇ〜、ごぼうにそんな効き目があるとは思いませんでした。…あ、ひょっとして、ごぼう茶を飲むとすぐにトイレに行きたくなるんですが、これは真菌を体の外に排出してくれているということですか?

久保
ええ、利尿作用によって余分な糖を排出しているというわけです。一方のナゴミソルトは、活性酸素の量を調整する役割がありまして。活性酸素って、菌を退治するための武器にもなるんですけど、量が多すぎると逆に悪さをしてしまうんですね。それを「いい塩梅」にしてくれる。
安田
なるほどなぁ〜。じゃあ私は今後、日本酒は控えて、ごぼう茶とナゴミソルトを積極的に摂ることで様子を診ていくことにします。血液検査にご興味がある方はぜひ、久保さんにお問い合わせしてみてください!

 


対談している二人

久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家

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仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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